『2024年ベスト映画パンフ』、皆さま、多くの投票ありがとうございました!
ぼくのお日さま
・雪に囲まれた景色を白い紙で表し、まばゆい2人を示すゴールドのお日さまの表紙が物語と連動していて素敵。フィルムのようなポートレートの質感が作品中のシーンを思い出すまさに余韻溢れる一冊でした!主演3人と監督のカンヌでの座談会も収録されていて、何気ない会話やお互いの信頼関係など魅力が溢れていてさらにこの作品と出演陣のことが大好きになりました。今年ベストの宝物です!
・ページを進めるにつれて太陽が出てくるところ。
・まるで、小さな写真集。
・雪をイメージできる手触りある表紙、金の箔押しの太陽、黄色い綴じ糸、充実したテキストなどなど、すべてがパーフェクトでした!


ロボット・ドリームズ
・クラフトノートのような表紙にページをめくると手作りのスクラップブックのようなわくわく感、作品世界の小ネタを拾った記事なども面白い作りでした。
・1980年代ニューヨークカルチャーの情報がコンパクトにまとまっている
・愛が詰まっていた!
・ロボットが入ってた箱の表紙に、もう泣く。見開きのニューヨーク地図も最高


温泉シャーク
・飛び出す絵本の仕掛けがサイコー!
・2,200円と値段にびっくり!でも中身は面白すぎる!


シビル・ウォー アメリカ最後の日
・アメリカのキヨスクで売っていそうな週刊誌の雰囲気が面白いのと、実際に劇中の状況になったらこの本が置いていそうな説得力もあるのが魅力。作中の移動地図などもあるのがイメージしやすくてありがたい。
・雑誌風の表紙、1,000円の値段シールが芸細。


ナミビアの砂漠
・決して良いわけではないが、斬新な構成で衝撃を受けたので。写真(おそらく本編抜き)をこんな使い方するのかって驚いた。見てる方もパンフレットにこれを求めていたかというと疑問だけど、インパクトはあった。
・面白い!


化け猫あんずちゃん
・表紙があんずちゃん型でキュート!お面のフロクも良い。
・表紙が切り抜かれたあんずちゃん。可愛いパンフレット。
80年代アメリカ犯罪映画の世界 特集:クルージング
・「クルージング」のリバイバルに伴い発行。1980年代の犯罪映画情報満載で、読み応えたっぷり!
・最初に掲載された渡部幻さんの談話が素晴らしく、公開された当時の映画史を通して「クルージング」本編を語るという、映画を見てない人にも読んでもらいたい名談話です。

ボーはおそれている
・劇中の紙モノが模されて綴じられたデザインが、映画から飛び出してきたみたいで持つ喜びのあるアイテムでした。
・大島依提亜さん案件。やっぱり変形頁。


SEARCHLIGHT PICTURES issue vol.30 サーチライト・ピクチャーズ30 周年記念号
・まさかサーチライト・ピクチャーズ vol.30がこんなパンフレットになるなんて
・サーチライトピクチャーズの30周年記念パンフレット!
アイアンクロー
・作りは普通で、四兄弟を演じた役者たちの対談、監督のコメント、識者のコラム、プロダクションノート、変形でもない。でも水道橋博士さんの熱いコラムに涙をこらえきれず。映画を見て泣いて、パンフを読んで泣いて、映画を思い出して泣いて。この一年、何かと泣かされた映画であり、パンフレットでした。


石がある
・解説内容がしっかりしていた
インフィニティ・プール
・今年の石井勇一さん案件。紙面を埋め尽くす素材、文字を眺めてるだけで、映画本編の淫靡さ、ヤバさを思い出させるのはさすが。


映画検閲
・ビデオテープの形!

オペラ座の怪人
・4Kリマスターに合わせて当時のパンフレットの再販が嬉しい!今回が初見で物凄く衝撃を受けました。パンフレットも当時のものできっと20年前に見た人と同じ気持ちになれたんじゃないかと思います。

枯れ葉
・不安定な社会を耐えるように感情を見せない主人公2人と、そんな場所にも確実に愛が存在するという不安いながらに優しさを感じるパンフレットデザインでした。



Cloud クラウド
・高級感のある表紙。中身もかなりの部分が黒に銀の字で格好いい。


ゴールド・ボーイ
・表紙が2つ折りになっていて、そこに映画のあるものが隠されているのが粋。


侍タイムスリッパー
・監督が自ら編集、6ページに渡る監督自ら執筆する撮影奮闘記に燃える。脇の脇の役者の顔写真まで載せていて、本編同様、監督からの作品愛を感じる名パンフレット。

Shirley シャーリイ
・コンパクトなサイズに、邪悪な本編を閉じ込めたような、高級感漂う作り。主演の3人+監督のインタビューもじっくり読ませるし、コラムもどれも質が高い。シャーリー・ジャクスンという異形の作家の入門書として上質。
ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ
・短編にもかかわらず、しっかりとしたパンフレットを作ってくださったことに感謝。

スパイダー 増殖
・イメージ画とか絵コンテ(部分)が載っていて嬉しかった。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
・前編、後編、どちらにも劇中漫画「イソベやん」のおまけ付き。


TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー
・箱入り案件。


ナイトスイム
・細長、横読み変形パンフ。

HOW TO BLOW UP
・Zineのような新しいスタイルと内容

『Here』『ゴースト・トロピック』
・判型や用紙はシンプルですが、ホームページやチラシと統一されたデザインと充実したテキストが見応え&読み応えありました。



ヒットマン
・もう一つの石井勇一さん案件。グレン・パウエル七変化。

舟を編む
・公開10周年記念で1,500部限定の復刻版パンフレットが販売されると聞き全力で買いに行きました。公開された時は知らなくて後になって大好きになった作品だったのでこのチャンスがとても嬉しい。作中の辞書の"ぬめり感"が体験できるページがあるのがとっても粋!
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
・表紙の作りが好き。この小品に相応しい洒落た作り。



ボルテスV レガシー
・スリーブケース付きのパンフレット。スリーブケースのデザインもかっこ良すぎる

本心
・印刷の面白さ。

ミッシング
・写真の選び方、使い方と装丁。どちらもシンプルだけど映画にも合っている。


胸騒ぎ
・とにかくクソデカなサイズがインパクト大!新聞を模したデザインもおもしろく、モノとして持つことの楽しさが詰まったパンフだと思います。

めくらやなぎと眠る女
・映画の副読本として満点。

夜明けのすべて
・登場人物の裏設定(?)が読み応えあり、映画に浸る&リピート鑑賞の良い副読本になりました。



ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター
・リバイバル上映でもパンフレットを販売してくれるのは嬉しいね!



リトル・ワンダーズ
・小さい中に、可愛い本編にまつわる情報がぎっしり。
悪魔のシスター デジタルリマスター版
・パンフというより四つ折りのポスターブック。でも、広げると、この映画を語るに相応しいお三方による文章が読めて、それだけで映画の解像度が上がる。まさに映画批評のあるべき姿ではないでしょうか。これを出してくれただけでも評価したい。

他「ルックバック」「悪は存在しない」などにも投票いただきました。
その他いただいたコメント
・パンフがそもそも作られない作品が結構多かった気がしていますが、気のせいでしょうか?
・山形にある映画カフェ「playground cafe BOX」の3万冊の蔵書数に圧倒されました。全て店主のコレクションとのことでひたすら驚きに溢れた時間になりました。
・リバイバルやレトロスペクティブに合わせて、独自パンフレットを作ってくれる、あるいはパンフレット代わりの冊子を販売してくれる配給会社、冊子製作者たちに感謝します。自分が行っただけでも、ベストに入れた「悪魔のシスター」の他、「ドル三部作(エンニオ・モリコーネ特集)」「ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版」「ダリオ・アルジェント 動物3部作」「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 -終わりなき再編集-」「クルージング」と、どれも濃密な作りで、執筆者、編集者たちの思い入れ、熱を感じました。逆に「クワイエットプレイスDay1」「グラディエーターⅡ」という、ハリウッド大作がパンフレットを販売しなかったことがショックでした。「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」なんていう短編だって、少ないであろう予算からパンフレットを作ってくれてるのに…後者は役者を来日させて派手に宣伝してましたが、それも良いけど、手元に残る何かを軽視しないで欲しい。