映画パンフは宇宙だ!

PROJECT

映画パンフは宇宙だ!メンバーが選ぶ2021年ベストパンフは?

◆今井悠也(映画パンフは宇宙だ!副主宰)

ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ ROAD MOVIES/夢の涯てまでも
海外で売っているロードマップ風のデザイン。今回オリジナルに作られた「WW」(監督のイニシャル)ロゴとか裏表紙のドル表記での価格表示とか、芸が細かい。中面は旅行者のスクラップノート風。各作品、はさまっているレシートの形で作品情報が掲載されているが、ひとつひとつデザインが異なる。いま注目の石井勇一さんデザイン。コラムも10本収録とてんこ盛り。A4変型サイズ。

ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021
表紙はグレーの板紙(固めの紙)に黒い箔(ハク)押しで写真とロゴのシンプルな構成。全体的に無駄のない硬派なデザインで、ジャームッシュの特に初期モノクロ作品の感じを表現。ジャームッシュを敬愛する大島依提亜さんの確かな仕事。一方で内容も、寄稿人が俳優・ミュージシャンなど華やか。A4サイズ。

花束みたいな恋をした
今年話題沸騰のパンフ。菅田将暉さん演じる主人公がイラストが得意な設定で、誰もが知るマルマン社のオレンジと緑のスケッチブックを模したデザイン。劇中イラストと同じ朝野ペコさんによるかわいいイラストも満載。劇中に出てくるキーアイテム・お笑いライブのチケットや、劇団のチラシがとじ込まれている。石井勇一さんデザイン。B5変型サイズ(横長)。
ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ
ハンディなおよそB6のサイズ。シルバーと黒のスタイリッシュなデザイン。小さいがテキストがびっしりボリューミーで、あまり知られていないこの作家を広めるんだという気概を感じる。

ムーンライト・シャドウ
紺色のハードカバー。帯、しおりヒモ、売上カードが仕込まれていて、書籍「風」の装飾。ほぼ書籍なてんこ盛りのパンフレットも増えてきた中で、程よいバランスであくまでお土産の「パンフレット」感を保っている逸品。大島依提亜さんデザイン。大体B6サイズ。

ルネ・クレール レトロスペクティブ
A3サイズのミニポスター型5種類。レトロでおしゃれなポスターの裏面に解説コラムが掲載されている。バラ売りもしているがセットで買うと、もう1枚イラスト版ポスターが付いてくる。コストはかからない形ではあるが、楽しい構成。

ワン・プラス・ワン
レコード型は音楽に関する映画で多い形態だが、ケースに入った本誌にレコード穴が空いている(レコードプレイヤーに置ける!)。また盤面の溝やケースに貼られたシールの実在感など相当こだわってデザインされて表現している。大島依提亜さんデザイン。

マトリックス レザレクションズ 特別版
作品単体のパンフと別にシリーズ総括として制作された充実の特別版。数々の名作パンフを手がけてきた元・五次元図案構成のふたりのデザイナー・垣花誠さんと志氣慶次郎さんの共同作業のかっこいいデザイン。

ライトハウス
赤い皮張りの、灯台守の日誌という設定。実際に画用紙を雨風に晒して作った染みをスキャンして、パンフの背景に印刷している。巻末の「メモ」ページは、観客が感想をメモするための余白として昔のパンフによくあった。そこに不気味な落書きが書いてあるという遊び。内容も伊藤潤二先生によるあらすじ漫画、『ミッドサマー』監督アリ・アスターとの対談や、ネタバレキーワード解説も4ページにわたり掲載と充実。石井勇一さんデザイン。A4変型サイズ(縦長)。

ヒッチャー
A4サイズで80〜90年代風味のある種大味なレイアウトが、当時の空気感を呼び起こしてなんだかたまらない。映画酒場・月永理絵さんの編集。
他に『没後20年 作家主義 相米慎二』『そしてキアロスタミはつづく デジタルリマスター版特集上映』『あのこは貴族』『映画:フィッシュマンズ』など

1. 新作映画の公開が制限されていた分、監督別の特集上映が目立ち、良いパンフがあったように思う。旧作が再上映される際に、紙モノも気合いの入ったものだと、これが決定版なんだ!と観る側も気合いが入る!
2. ベストパンフにも盛り込んだが、今年は石井勇一さんデザインのパンフレットの存在感がすごかった!
3. 『フリーガイ』『最後の決闘裁判』などの20世紀スタジオ作品パンフが作られず残念だったが、年末に『キングスマン:ファースト・エージェント』のパンフは作られるというファンには喜ばいニュースがあった。『ノマドランド』などの「サーチライト・ピクチャーズ・マガジン」も続刊されて嬉しい!

団体設立3年を迎え、映画パンフファンとして原点に立ち返った取り組みもしたい!

◆あず(SNS運用)

花束みたいな恋をした
これぞ、映画の思い出が紙媒体で詰まった、宝箱のようなパンフ!!と、手に取った瞬間にときめきました。スケッチブックを模した装丁やチケットが挟まれているデザイン性の高さはもちろん、麦・絹が愛した小説や音楽など、内容もかなり充実。

天国にちがいない
大島さん×中山さんのデザインタッグ、素敵なパンフにちがいない。本編の画角に合わせた横長ワイドな形は、中身も劇中の写真がふんだんに使用されており、本編をよりリアルに追体験できるよう。シンプルな写真に、金箔押しでロゴが載った表紙も素敵!(ロゴも大島さんオリジナルだろうか…?)

とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー
2021年の初め、一世を風靡した同アニメ。表紙はモルカーたちが並んでいて可愛いし、タイトルもぷっくりと凸凹加工がされていて、まるでモルカーそのものを表現しているよう。中身もほっこり系かな?と思っていたら、キャラ紹介含めルビは一切なし、作品の裏側が見られる全話絵コンテ公開や、ライムスター宇多丸さんのコメントまで…なんだか、制作陣の大人の本気を感じてしまいました。

すばらしき世界
手に取った瞬間、予想していなかった分厚さに驚きました。なるほどシナリオが収録されているのか…有り難うございます…と、そっと抱きしめました。印象深かったのは、スタッフの方のインタビューが3つほど?掲載されていたのと、顔写真でのご紹介。役者さんだけでなく、裏方全員で作り上げたのだ、という熱量が伝わりました。

クルエラ
モノトーン+レッドの3色のみの、まさにクルエラ!な色使いの表紙とは一点、開いてみればカラフルで創作性も高く、ファッションのアートブックのようなデザインに、元服飾学生としてはとても惹かれる一冊でした。

岩似平汰(運営)

【側がすごい系】
鳩の撃退法
小説家が主人公の話にあわせて完全文庫風な作り。表4に文庫風のストーリー。作者コメントを「あとがき」にしていたりと細かい仕事が多い。

Summer of 85
劇中に出てくるお店で売ってる風。中身も時代に合わせてタイプライターのズレ文字を使っている。

サイダーのように言葉が湧き上がる
作中のキーとなるレコードをそのままパンフ化。

【中身がすごい】
騙し絵の牙
表紙にあえてトンボを着けて作品の裏側が描かれていることを暗示している。劇中内雑誌「トリニティ」もブックインブックで掲載。何よりプロダクションノートの工夫がすごい。週刊誌風のスクープ記事のような書きぶりで、ただの情報になりがちのプロノを一つのコンテンツ化している。(吉田監督の助監督さんの工夫みたいです)

すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ 特別版

とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー
脚本掲載パンフも多かったですが、全画コンテを掲載パンフもではじめてるなと。

【邦画で工夫を感じたものも多かった年】
花束みたいな恋をした
すごかった(笑)。

JUNK HEAD
監督自ら作ったパンフ。製作過程、キャラクターの個性など本編外の情報たっぷりで、そこまで一人で作ってきたのか感と熱量が伝わる。

君は永遠にそいつらより若い
全340ページ(笑)。作品に関するすべてのコンテンツが余すことなく詰まっているけど、作中ででてくるアンケートをキャストにこたえさせたり、ページごとに丁寧な作り。

【後日談が描かれている系パンフ】
ベイビーわるきゅーれ
本編後を描いたオリジナルドラマが収録されたCDが掲載。

サマーフィルムにのって
本編後のエピソードを漫画で掲載。

由宇子の天秤
漫画にて掲載。

個人的には騙し絵の牙のが一番だと思ってます!

◆ウチダ(PATUFan×Zine vol.03:デザイン)

DAU.退行
内容がすごい。読んでて目眩。デザインもかっこいい。部屋に置いておくだけで絵になる。(デザイナーは石井勇一さま!)

◆映女(イラスト担当)

キングスマン:ファースト・エージェント
三部作きっちり同じサイズ!表紙が指紋が着いちゃうなんか高そうな紙!
パンフレットもしかしたらないかも·····と悲しんでいるところに制作され、前2作のパンフを継承しているデザインに感極まりました。(中身も劇中の歴史人物を紹介されていて補足としても◎)
作品自体も好きなので1位に選びます。

MINAMATA
ジョニーデップ扮するユージン・スミスの横顔がばーんと載った表紙。撮影は奥さんがされたんだろうか·····と想像しちゃう世界観に引き込まれました。

ベイビーわるきゅーれ
サイズ感はザ・パンフレットなオーソドックスなサイズ。中身はドラマCDも入ったお得感満載の内容で大満足

素晴らしき、きのこの世界
作品見逃したのでパンフだけ先買です。きのこ大好きなので。表紙もサイズも絵本みたいでかわいい。中身はきのこ大図鑑よろしく色んなキノコの紹介やキノコを使った料理までぎっしりつまってます。

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
推し夫婦がばーーーんっと表紙にのった最高のパンフ。中身はいままでの死霊館ユニバースを時系列に紹介。これ1冊であなたも死霊館マスターになれます。

◆學(イラスト担当)

サイダーのように言葉が湧き上がる
なんといってもパンフならではのレコードサイズ。作中に登場するレコードのカバーにもリンクしており思わず手に取ってしまう素晴らしいデザイン

すばらしき世界
脚本付きの分厚いパンフ。このお値段でいいんですか

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
前作の劇場版のパンフのデザインを踏襲した揃えたくなる本作のパンフ。本編のカットをほぼ使わない、こだわりの内容と贅沢なページの使い方がたまらない

街の上で
舞台となる下北沢にフォーカスした持ち歩いて散策したくなるパンフ。水彩のイラストも暖かい

花束みたいな恋をした
スケッチブック!

◆caho(WEBサイト運用)

花束みたいな恋をした
デザイン、内容の充実度ともに大満足でした。絹の麦の好きな本や映画の紹介はこの作品ならではだと思いますし、ページを開いた瞬間テンションあがりました。

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)
サーチライト・ピクチャーズ作品のパンフはいつも内容が濃いですが、今回もとっても充実していました。作品の背景となった歴史やハーレム・カルチュアル・フェスティバルの解説、それ以外も全てありがたいと思う情報が詰まったパンフで買ってよかったと思います。

ムーンライト・シャドウ
一冊の本を手に入れたような気持ちになってすごく興奮したのを覚えています。内容は、詩歌が入っているのもよかったですし、やっぱりシナリオが載っていると嬉しいです。

ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ ROAD MOVIES/夢の涯てまでも
特集上映で各作品の解説がされてるパンフがあるのはありがたいです。寄稿も沢山あり、とっても充実していました。そしておしゃれ!

すばらしき世界
サイズ感がとっても読みやすかったです。そしてやっぱりシナリオ掲載でテンション上がりました。

◆浦田行進曲(PATU Fan × Zine vol.04:編集・校正・子連れ狼わくわく大図鑑:校正)

名探偵コナン 緋色の弾丸
ノリノリで答えている赤井さんのインタビューは必見です。

映画大好きポンポさん
キャスト、製作陣の好きな映画が載っているのが素敵。セレクトを見て清水尋也さんのファンになりました。

アナザーラウンド
情報が多く読み応えあり。小島秀夫監督のレビューが素晴らしい。

アンテベラム
映画の作りに即して、パンフにある仕掛けがされています。

君は永遠にそいつらより若い
パンフは分厚ければ分厚いほど良い。観て読んでまた映画を観たくなるパンフでした。

◆喜田ナツミ(イラスト担当)

SAYONARA AMERICA
映画と地続きな細野晴臣さんの心に触れられる内容

マトリックス レザレクションズ
世界観壊さない格好いいデザイン。読んでいると映画が終わってもしばらくマトリックスの世界にひたることができた。

◆小島ともみ(アリ・アスター短編解説読本:編集長・PATUFan×Zine vol.04:編集長・コケシセレナーデ:編集長)

DAU.退行(ナターシャ)
カレンダー開きで、広げるとまさにタブロイドを読んでいるようなデザインが格好いい。表紙の紙の手ざわりが気持ちいいです。

ザ・スイッチ
こちらも中身はカレンダー開き、ポップでかわいい。表紙には包丁を構えたミリーの顔半分がデザインされ、自分の顔に合わせて遊べる!

ムーンライト・シャドウ
ここまで完璧に「本」形式にしてしまったのが凄い。ほんのりシャイニーな表紙、シナリオも収録など中身も充実。店舗売上カードを模した栞の裏書き「映画館と映画の思い出に」が胸熱です。

Summer of 85
ギミックものでは今年ナンバーワン。中身の透けて見える封筒はシールで封印されているので未開封保存用を買ってしまいたくなる。

スパイラル:ソウ オールリセット
渦巻きを意識した文字配置、ピンクと黒を基調にしたスタイリッシュなデザインが格好いい。小さめ正方形でコンパクトなのに、過去作網羅、インタビュー数本と中身も充実。

ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ
執筆陣の豪華さ(オールスターだ)と読み応えは言うまでもなく、絶妙の文字配列のデザイン、アメリカが香る、漂ってくる雰囲気が格好いい。

アウシュヴィッツ・レポート
タイトルのごとく、DAY1に始まりDAY22で終わるレポート形式のなかに地図や図解など必要な情報がコンパクトに織り込まれており、丁寧に作られている感がものすごく伝わってくる。

ワン・プラス・ワン
定番のレコードジャケ型でも、真ん中に穴が開いているタイプは斬新。ケースのラベルも実際のものに近く、所有したくなるモノ感。

アナザーラウンド
白を基調にした高級感あるデザインにまず惹かれる。オーソドックスなつくりながら、写真の配置も含めて隅々まで行き届いている感が凄い。

ジェントルメン
表紙のラグジュアリーな手ざわりに尽きる!のですが、キャラクターの見せ方をはじめ中身のデザインが実は超格好いい。

キャラクター
今年、表紙買いした一冊。ありそうでなかった、週刊誌完コピのデザインにやられました。

ジム・ジャームッシュ レトロ・スペクティブ2021
特集上映の見本のようなパンフレット。過不足なく網羅された内容の素晴らしさ、それをシンプルに構成する美しさのバランスが抜群。

マトリックス レザレクションズ
通常版と特別版で内容の異なる冊子。両方とも志氣慶二郎さんと垣花誠さんのデザイン。通常版は赤と青が効果的に使われ、コラム他、三部作で完結としていた監督がなぜ本作を作ったのかを紐解くプロダクションノートなど、丁寧に作り込まれている。特別版はメタリックな表紙に加え、過去三部作を振り返るページが蛍光グリーンと、サイバーパンクを体現。押井守監督インタビュー、コラムと世界観に浸れる一冊。

◆しかまる。(PATU Fan × Zine vol.04:編集・校正)

花束みたいな恋をした
私の推しパンフレットデザイナー、石井勇一さんによるデザイン。スケッチブックを模した装丁をはじめ、映画の世界観をこれでもか!と詰め込んだ豪華な一冊に仕上がっておりもう何も言うことはありません。脚本家の坂元裕二さんのインタビューも読み応えがあって、久々に帰りの電車の中で熟読してしまいました。

クルエラ
公開前から気になっていて観に行った本作。小さめなサイズながら内容は充実していて、キャストインタビューにファッション映画ならではの衣装解説があり文句なしの一冊。衣装ビジュアルを写真ではなくイラストで見せるなど、ファッションデザイナーを目指す主人公のスケッチブックを想像させるようなページデザインが控えめに言って最高です!

◆翔(映画パンフレットデータベース作成・PATU Fan × Zine vol.04:校正)

ガメラ55周年プロジェクト「平成ガメラ三部作」劇場用プログラム

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
序、破、Qと4冊並べることが出来た

機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ
豪華版には特別冊子付き

劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロットー 後編 Paladin; Agateram
ラジオCD付き、前編と合わせて収納出来る箱付き

サイダーのように言葉が湧き上がる
作中に登場したLPジャケットデザイン

ランキングは順不同です。アニメ作品が多くなりますが、今年買った高いパンフを挙げてみました。CD付き、別冊付き、収納ボックス付きなどなど色んなものがありました。

◆しょうこ(PATU Fan × Zine vol.04:翻訳)

あのこは貴族
全体的にシンプルながら、パッと目を惹く女性のイラストの表紙が魅力的。タイトルも金色のエンボス加工で、さりげない上品さが作品の内容を物語っていて良い。

ミナリ
韓国人がアメリカを目指した背景や、移民の厳しさがよくわかるコラムやレビューで充実した内容だった。優しい手触りの表紙も、家族愛の温かさが感じられて物語とマッチしている。

マトリックス レザレクションズ 特別版
マトリックスシリーズがおさらいできて、用語も説明されているので、途中で頭がこんがらがった人には辞書のような役割をしてくれて便利!

◆鈴木隆子(PATU Fan × Zine vol.05「タレンタイム」:編集長)

子供はわかってあげない
美しい写真の数々、シナリオ決定稿、美波と門司が大好きなアニメ「魔法左官少女バッファローKOTEKO」を3ページ使っての解説など、完璧過ぎる内容です。

すばらしき世界
一瞬書籍かと思う分厚さの中には、イントロダクションやストーリーなどの他に、撮影や音楽など制作スタッフのインタビューやプロフィールが細かく載っていて、スタッフへの愛を感じました。シナリオ決定稿付き。

街の上で
下北沢ご当地映画とも言える本作のパンフには、素敵なイラストの下北沢ロケーションマップがついていて、映画を観た後に青たちの足あとを辿りたくなります。レビュー陣は、燃え殻さんとマヒトゥ・ザ・ピーポーさんと豪華。

アナザーラウンド
A4サイズで厚みがあり、見た目からして所有欲を掻き立てられるパンフ。もちろん写真盛りだくさんで、気になる「血中アルコール度数0.05%」について、神経学者・大阪大学名誉教授の小倉明彦さんの解説が載っているので大変勉強になります。

春江水暖〜しゅんこうすいだん
大注目の中国の若手監督、グー・シャオガンのデビュー作ということで、ムヴィオラ代表 武井みゆきさんの渾身のインタビューが8ページも掲載。更に作中に登場する現地の文化などが解説されているキーワード集もありお腹いっぱいの一冊です。

DUNE/デューン 砂の惑星
人物相関図や用語解説がとてもわかり易く、複雑で理解できなかったところもスッキリ!プロダクションノートでもう一度ワクワクできます。

海辺の彼女たち
題材となっている外国人技能実習生に関する情報がかなり深いところまで掲載されていて、パンフレットの域を超えていると感じました。ロケ地の方々からの声が載っているのも珍しく、本音が綴られたその内容は、本作を制作した姿勢に通ずるものだと感じました。

孤狼の血 LEVEL2
パンフのデザインは作品の雰囲気そのままに、広島のロケ地MAPも興味津々で読んでしまいました。

ボストン市庁舎
実際に働いていないとわからない、市庁舎やアメリカの地方自治体の役割などが解説されていて、作中で次々と映し出される職員たちの仕事場面についても補完されているので、より理解が深まります。

ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ ROAD MOVIES 夢の涯てまでも
少し縦長のB5変形版で厚みがあり、そしてこの表紙デザインときたら…。中身はオールカラーで10作品の写真が盛りだくさん。計算された配置に思わずため息です。インテリアとしてもおすすめ!

パンフが作られない海外作品が増えたこと。日本の配給会社さんが頑張ってくださっていると思うので、本国の映画会社のパンフ文化への理解が進むことを願っています!!!公開が終了して、売れ残ったパンフの行方が気になっています。販売方法とか色々難しいのだと思うのですが、買える場所があったらいいなーと思ってます。

◆tanimotoyasuko(デザイン担当)

ドライブ・マイ・カー
素敵な表紙。写真だけの文字のない見開きページ。劇中劇の解釈。

◆ちひろ(PATU Fan × Zine vol.06 タンポポ:デザイン)

花束みたいな恋をした
挟まれたチケットとチラシは言わずもがな、三浦しをんさんのレビューが素晴らしい・・・!

映画:フィッシュマンズ
レコード型が愛おしい!

すばらしき世界
シナリオ決定稿なんて貴重なものが掲載されていること

あのこは貴族
表紙を開いたら上品なキラキラの見返しがある

ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021
表紙の黒インクの質感

サマーフィルムにのって
映画の後日談漫画というお楽しみ

キングスマン:ファースト・エージェント
シリーズものとして踏襲してくれたデザイン

◆ながせ(データベース、Podcast)

花束みたいな恋をした
スケッチブックを模した形をはじめ、紙モノの楽しさを詰め込んだパンフで、単純に楽しく拝見しました。作品のターゲットは20代かなと思いますが、作品が普段映画館に足を運ばない人たちにも訴求したと感じたので、この作品でパンフに注目する人もいたかもと感じました。その意味でも、2021年のパンフを代表する1冊かと思います。

素晴らしき世界
脚本が載っているのが嬉しかった!オリジナル作品で、脚本の面白さに定評のある西川美和監督の作品の特性を活かしたパンフだと思いました!

ブックセラーズ
PATUも大変お世話になった、ムヴィオラ武井みゆきさんの編集後記?の内容(作品を買い付けるに至った経緯や思い入れなど)がとても良かったですし、一般市民をとりあげたドキュメンタリーだったので、パンフがないと誰が誰なのか認識しづらく、作品を見るガイドとして大変活用しました。

◆林田学秋(子連れ狼わくわく大図鑑:編集長)

るろうに剣心 最終章 The Beginning
表紙の銀の色味がラストシーンを想起させるようでとてもきれいです。

エターナルズ 特別版
表紙のタイトルの金の光沢がエターナルズの紋章のようで良かったです。

妖怪・特撮映画祭
大映特撮を一冊にギュッとまとめた内容がとても充実してました。

◆パンフマン(映画パンフレットデータベース作成)

封筒型の『Summer of 85』、レコード型の『サイダーのように言葉が湧き上がる』、文庫本を模した『鳩の撃退法』、元になったエッセイを丸ごと収録した『Our Friend/アワー・フレンド』、17年ぶりの続編に合わせた特別版と通常版の2種類『マトリックス レザレクションズ』、『スペース・プレイヤーズ』は苦労されたのかな…などなど松竹事業推進部様のパンフだけで特集が組めるため、今回はそれ以外から10冊選ばせていただきます。

海辺の彼女たち
作品理解を深める非常に読み応えのあるパンフでした。本作のプロデューサー渡邉一孝さんと編集者の寺岡裕治さんのお二方にパンフの編集についてインタビューさせていただきました。
記事はこちらです。

70~80年代アメリカに触れる!名作映画鑑賞会
短期間の企画にも関わらずパンフを作る心意気に打たれ京都まで駆けつけました。作品解説のほか字幕翻訳者の裏話、監督紹介の文章まで面白く読めるよう工夫されてます。

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
パンフで劇中で2人が生き残るためにとった行動の大半が専門家によってほぼ全否定されてて笑った。小型飛行機に乗る機会があって、万が一飛行中にパイロットが不在になってしまうのが心配な人は作品鑑賞と一緒にパンフも必読!

アイス・ロード
ポスターと内容からパンフはないだろうと思ってたら、予想に反して作っていただいてました。ありがとうございます。著名な文学者J・D・サリンジャーの息子が写真付きで紹介されてたので、脇役ながらもすぐにどの人か認識できた。こういうチョイ役の方も載せてくれるのは嬉しい。

屋敷女 ノーカット完全版
パンフが比較的安い600円という価格で、ほど良いバランスで作られていて「こういうのでいいんだよ、こういうので」というとある漫画のセリフを思い出します。

キングスマン:ファースト・エージェント
昨年11月時点ではパンフ制作なしとの情報があったものの、公開時には前2作と同じサイズ、デザインで作られていました!感動!

最強殺し屋伝説国岡 完全版
コピー用紙に印刷して、ホッチで留めて、ガムテ(劇中にも登場した小道具?)を貼って作られている。別にパンフはありませんで済ましても不思議ではないのに、この粋な試み最高!

いとみち
収録されたシナリオに津軽弁の解説が載ってるので、よく聞き取れなかった単語もこれでわかる!

アフリカン・カンフー・ナチス
大変充実した内容で、このパンフがなければ作品が誤解を受け、公開が中止に追い込まれていた可能性もある。

あのこは貴族
劇場で買い逃したため、通販で注文したところ650円も送料がかかってしまったので、やはりできるだけ、劇場で購入したほうが良いです。大きな段ボールに1冊が丁寧に梱包された状態で届いて、箱入り娘か!と思いました。美しいデザインでかつ読み応えもある充実の一冊でした。

◆Pon(子連れ狼わくわく大図鑑、PATU Fan × Zine vol.05「タレンタイム」デザイン)

DUNE/デューン 砂の惑星
どのページのトーンも文字の色に至るまでDUNEで、眺めているだけで映画の世界観に戻れる。

マトリックス レザレクションズ 特別版
久しぶり過ぎる続編なので過去作の考察がありがたく、2色ページの緑色がとても綺麗。

◆machi(WEBサイト運用)

すばらしき世界
シナリオ決定稿が収録されていて嬉しかったです(今年は「ムーンライト・シャドウ」も掲載されていました)またスタッフ紹介ページでは、プロフィールと共に顔写真も掲載されていて、制作チーム(現場スタッフ)へのリスペクトをとても感じたパンフレットでした。

アナザーラウンド
まず紙質がいい!写真が映えるマットな質感。お酒に関するトリビアや、北欧ジャーナリストの森百合子さんのコラムなど、作品を観て気になったことがパンフに書いてあるのは助かります。マッツ・ミケルセンに関するエピソードや写真も豊富で読んでいて楽しかったです。マッツファンは買うべし。

ライトハウス
今年は石井勇一さんデザインのパンフレットが多く話題になっていたような印象です!なんといってもボリュームがすごい。伊藤潤二氏によるあらすじ漫画のインパクトがすごい。読み物として充実してました。

ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021
大島依提亜さんデザイン。表紙の紙質と印刷がおしゃれで本当にかっこいい!各作品への寄稿者が豪華で、ジム・ジャームッシュ監督からのメッセージが最後にあるのも嬉しい。パンフはもちろんポスターなどのグッズも素晴らしかったです!

劇場版 きのう何食べた?
ドラマ版の振り返りや、衣装紹介、お部屋紹介など、ドラマファンを喜ばせる楽しいページがあって嬉しかったです。ちなみに「きのう何食べた?」はオフィシャルブックなど関連本も多数出ているので、どっぷり作品に浸かることができて嬉しいです!

ミナリ
パンフの素材が好きでした!表紙はツルツルした素材で、懐かしい昔の写真の雰囲気を感じるのですが、中面はザラザラした紙質で、ゆとりのある文字組み、爽やかな写真を使っていてスタイリッシュな印象も受けて、作品と同様、不思議な感覚になるパンフレットだなと思っています。

映画大好きポンポさん
映画をテーマにした作品だけあって、パンフでは出演者・スタッフと掲載されている方みんなの好きな映画が記載されていました!こういう愛が感じられる要素がパンフにあるのがいい!劇場公開特典として、書き下ろしコミックがもらえたのも嬉しかったです。

Summer of 85
石井勇一さんデザイン。冊子ではなく封筒に入っているタイプのパンフレット。ポストカードも入っていて嬉しい。鮮やかな黄色がおしゃれ。バーコードをシールにして封筒の封としてデザインしているところに、ものすごいこだわりを感じます。石井さんツイート:https://twitter.com/yuichishi/status/1429652294929244167

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
キャラ紹介ページが激ポップで、観たあとのテンションでパンフ開いたから、買った時はすごく嬉しかった記憶があります。劇中に登場するキーワード解説もあり、丁寧さを感じました。

ムーンライト・シャドウ
大島依提亜さんデザイン。一見パンフには見えない、小説のような凝ったデザインが美しかったです。(本に挟んである短冊状の紙(売上スリップ)が入っていたり、しおりの紐がついていたり)

「最後の決闘裁判」「フリーガイ」などパンフレットが作られなかったことは残念だなと思いました。またこの件に関しては、SNS上でも意見がたくさん上がっており、みんな意外とパンフに対する思い入れがあるのか!と少し嬉しく(安心?)した気持ちにもなりました。

◆松嶋(PATU Fan × Zine vol.06 タンポポ:編集長)

すばらしき世界
決定稿、インタビュー、プロノetc……ボリューム満天な読み応えのある内容も魅力的なのですが、キャストさん全員のコメントやスタッフさんの顔写真も掲載されていて、作り手さんたちへのリスペクトが感じられる作りが素敵だなと思いました!

ライトハウス
石井勇一さんのこだわりデザインはもちろん、中身もインタビュー対談や作品解説、コラム等々、文字がぎっちりで作品の余韻に浸るのにぴったりな内容でした…!

◆八木(ヤギ)(コメディ特集ZINEミラクル:編集長)

恐るべき子供たち 4Kリストア版
パンフには珍しく、クリアPP加工されたカバーが表紙の上にかかっており豪華ですし、ページ数が多く内容も濃いものとなっている。
1000円超えのパンフが増えた

◆屋代忠重(PATU Fan × Zine vol.02:編集長・裏切りのサーカスZine 編集長)

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
アメコミ映画のパンフはどれだけ情報を入れられるかが見せ所ですが、原作ネタ、インタビュー、コラム、グラビアの全部盛り大ボリュームかつ豪華装丁で大満足。

ベイビー・わるきゅーれ
まさかの短編ドラマCDが付くという大サービス。本編以外で描かれる、ちさととまひろの殺し屋稼業と自堕落な同居生活の奇妙で面白い日常風景が、音声だけでも伝わってくるファン必携のアイテム。

由宇子の天秤
巻末に掲載されている短編マンガが秀逸。あのラストシーンに対するアンサーになっていて、それを読む読まないで作品の感じ方がかなり変わると思います。『サマーフィルムにのって』でもそうだったように「作品を補足する」というよりも「作品を補完する」タイプのパンフ。

サイダーのように言葉が湧き上がる
なんとLP盤を模した変形デザイン。ミニシアターブームを彷彿とさせる挑戦的なデザインはインテリアとしてもバッチリです。かくいう私もレコード棚に配置しております。

ライトハウス
伊藤潤二先生の書下ろしマンガが載っているだけでお値段以上。否、お値段異常。きっとこれを企画した人もアイツの呪いにやられたに違いない。

街の上で
自分がクラウドファンディングで応援していたので、個人的に思い入れの深い作品。エンドロールやパンフに自分の名前がクレジットされてたのを見たときは感慨深いものがありました。随所に入る木村和平さんのスチール写真も美しい。

春江水暖〜しゅんこうすいだん
8ページにわたる監督の超ロングインタビューなど、とにかくテキストの熱量が高く素晴らしいパンフ。今回も配給のムヴィオラさんがいい仕事をしてくれました。

リトル・ガール
映画の理解を助けるというパンフの本質のひとつを見事に体現しています。サシャの涙に胸を打たれた人は必読。いつか自分の前に現れるかもしれない、既に周りにいるかもしれないサシャに寄り添う為に自分は何ができるのか参考になります。

花束みたいな恋をした
劇場では完売が続出。映画を思い出とともに追体験するにはもってこいのアイテム。私は映画を観て過去の経験の古傷が出血し、パンフを読んで治りかけのかさぶたを剥がされ重傷を負いました。(個人の感想です。負傷具合には個人差があります。)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海
そりゃもう気合い入れてコラム書きましたよ(手前味噌上等!)

他には
プリズン・サークル
映画で取り上げられる受刑者の更生、社会復帰プログラムの現状とこれからをめぐるシンポジウムを採録していて、がっつり読んでしまいます。

すばらしき世界
コラム3本、出演者、監督スタッフら5人のインタビューに加え、シナリオ決定稿を収録する豪華さ。自宅に映画と思い出を持ち帰ることができます。

とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー
可愛らしい装丁にも関わらず、テレビシリーズの絵コンテが全て収録されているというキッズ向けとは思えない贅沢なパンフ。

パンフ界隈をざわつかせた「あの映画、パンフ作らないってよ問題」がありつつも、パンフが劇場で完売になるケースも顕著に増えてきたと実感しています。前年にもまして完売したパンフを求めて劇場をはしごする機会が増えた気がします。少しずつ映画パンフの認知度も上がってきているのかなと思いました。

◆やはぎ(デザイン担当)

すばらしき世界
仲野太賀さんの撮影した写真が印象的でした!シナリオも載ったよみごたえのある一冊です。

聖なる犯罪者
映画の緑の世界観が表現するされていて好きです。

Summer of 85
映画の世界の続きを体感できるような、特別感のある仕様がお気に入りです!

ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ ROAD MOVIES/夢の涯てまでも
一生大切にしたくなるようなデザイン&装丁の一冊です!

戦場のメリークリスマス/愛のコリーダ
ビビットなピンク&赤に映えるイラストの表紙が素敵です。

◆ロッカ(デザイン担当)

クルエラ
イラストと写真のコラージュ満載のページが沢山でとても楽しい。服飾デザイナーのアイデアブックみたいな作りになっていて、使用されてるファッションイラストがとにかくおしゃれでかっこよくて見てるだけで楽しいパンフレットです!

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