2024年5月に公開された映画のパンフレットをPATUメンバーが紹介します!
『バジーノイズ』
ブルーをメインにしたビジュアルが印象的だった本作。ポスターやTikTokなどで流れる動画の質感が好きだったが、パンフも淡い色合いがスッキリして美しい。写真も綺麗だけど、キャストやスタッフへのインタビューのページのスプレーを使ったようなデザインが好みでした。(な)
発行日: 2024年5月3日
発行者: 大田圭ニ
発行所:東宝株式会社ライツ事業部
印刷: 共同製本株式会社
編集: 株式会社東宝ステラ
デザイン: 印南貴行 森桃子(MARUC CO.,LTD.)
定価:880円(税抜本体価格800円)
『ニナ・メンケスの世界』
遠山純生氏による各作品へのコラム、ニナ・メンケスへ向けたエッセイ(エッセイは他に渡部幻氏、斉藤綾子氏、森直人氏も寄稿)などテキストが大充実。作品の中で客体化されてきた女性たちを、実際の作品、シーンを並べながら紐解く『ブレインウォッシュ〜』には感銘を受けたが、パンフには映画に登場する作品リストもあり、改めて資料としても有意義。本作を見て、これまでと違う映画の見方ができそうな気がする。(な)
発行日: 2024年5月10日
編集: マーメイドフィルム、VALERIA
編集協力: 遠山純生
デザイン:千葉浩明
定価:1,000円(税込)
『ユニコーン・ウォーズ』
ポップな色使いや可愛らしいキャラデザとは裏腹に、血飛沫、内臓、ドラッグなど「これ大丈夫!?」全部のせのアニメーション作品。パンフの約半分は作画コンセプトや制作秘話の解説に当てており、より映画への理解が深まるような構成です。本作を象徴するショッキングピンクを、パンフでは特色を用いて繊細に表現しているのが印象的な一冊でした。(こば)
発行日: 2024年5月31日
発行・編集: チームジョイ株式会社
デザイン: 杉浦慎哉
定価:1,000円
『水深ゼロメートルから』
「アルプススタンドのはしの方」に続く高校生演劇原作、「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘監督という間違いない映画化。監督インタビューが実質プロダクションノート並の濃密さ。原作の戯曲がうまれた徳島市立高校演劇部の元顧問・村端賢志先生のインタビュー、巻末シナリオなど映画を観て原作への導入に最適なパンフ。(やしろ)
発行:株式会社スポッテッドプロダクションズ
発行日:2024年5月3日
編集:直井卓俊
デザイン:寺澤圭太郎
スチール:根矢涼香
協力:レオーネ、ポニーキャニオン、マッチポイント、AOI Pro、スターダスト・プロモーション、アミューズ、レプロエンタテインメント、ホリプロ、ワタナベエンターテインメント..and more!!!!!!!!
価格:1,200円(税込)
『人間の境界』
両表紙でベラルーシとポーランド両国の国境の様子を表現する演出が素晴らしい。コラムやインタビューでは当時の二国間のエゴに翻弄された難民たちの苦難、そして現在ウクライナで起きている難民たちの現実など解説がしっかりしており、まさに今読むべき一冊。(やしろ)
発行・編集:株式会社トランスフォーマー
発行日:2024年5月3日
デザイン:花岡文子、若林伸重(Akane design)
価格:900円(税込)
『無名』
A4ヨコで写真ページが多めなだけあって難解極まる本作のテキストが監督キャストインタビューしかなく、もう少し外部寄稿などでそこを掘り下げて欲しかったが、その辺りはPATUが制作した監督の前作「ワンス・アポン・ア・タイム・上海」のパンフで解説しているので、そちらもご覧いただきたい。(やしろ)
発行・編集:アンプラグド
発行日:2024年5月3日
デザイン:成瀬慧
印刷所:北斗社
価格:1,200円(税込)
『ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版』
翻訳者の金原瑞人さんによる作品評では本作がカルト的人気となった日本公開当時の時代背景の考察がされていて勉強になる。そのほか、ピーター・ウィアー監督と娘のイングリット・ウィアーによるインタビューも収録。あの絵画的なピクニックの撮影秘話や少女たちの衣装について語られています。(しかまる。)
発行日:2024年4月22日
発行元:JAIHO、グッチーズ・フリースクール
デザイン:佐川まりの(textfiber)
定価:770円(税込)
『劇場版『鬼平犯科帳 血闘』』
以前に公開された「仕掛け人 藤枝梅安」が前後編まとめて収録したときと同様に、本パンフも放送予定のテレビシリーズとまとめた一冊になっている。その分お値段もなかなかだが、ボリューム充実の内容になっている。(やしろ)
発行:日本映画放送株式会社
発行日:2024年5月10日
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:有限会社ダイアローグ
印刷所:株式会社久栄社
取材・文:金澤誠
編集協力:「オフィス池波」石塚晃都、鶴松房治
価格:2,420円(税込)
『恋するプリテンダー』
パンフのコンテンツは、メインキャストのシドニー・スウィーニーとグレン・パウエルそれぞれのコメント、監督インタビュー、プロダクションノートとオーソドックスな内容。よしひろまさみち氏による作品評では、昨今のラブコメ映画事情を知ることができます。(しかまる。)
発行日:2024年5月10日
発行者:大田圭二
発行所:東宝株式会社ライツ事業部
編集:株式会社東宝ステラ
編集協力:今西千鶴子(サクセスストーリー)
デザイン:山本廣臣(東京リスマチック株式会社)
印刷:共同製本株式会社
価格:880円(税込)
『不死身ラヴァーズ』
漫画を読んでから長年実写映画化を諦められなかった松居大吾監督の作品愛が伝わるインタビューや、劇伴・主題歌を担当した澤部渡(スカート)さんとの対談に加え、ロケーションやスタイリングのポイントなど映画『不死身ラヴァーズ』がもっと好きになる読み物満載な1冊!個人的な注目ポイントは紙面のレイアウト。この物語の違和感を表すように、見出しが斜めになっていたり、文字が横に引き伸ばされていたりと1ページ1ページの工夫がすごい!!(しかまる。)
発行日:2024年5月10日
発行承認:株式会社ポニーキャニオン
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:川本奈七星[松竹]
テキスト協力:山元明子[ヘルベチカ]
(見上愛・佐藤寛太インタビュー/松居大悟✕澤部渡対談インタビュー)
テキスト協力:藤本昌
デザイン:古山茉梨奈[ヘルベチカ]
印刷:株式会社久栄社
価格:900円(税込)
『胸騒ぎ』
間違いなく本年度のDOTY(デカい・オブ・ザ・イヤー)パンフ。「ファイアバード」もたいがいデカかったが、本作はその上をいっている。主人公一家の失踪を報じる新聞という型式で制作されており、随所に入る小ネタがこころにくい。おかげで松竹制作の中でもかなりチャレンジングな一冊に仕上がっている。(やしろ)
発行日:2024年5月10日
発行承認:株式会社シンカ
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:神山和範、湯木久雄(松竹)
デザイン:成田祐人(SYNCA design)
価格:900円(税込)
『ありふれた教室』
A5タテで比較薄めの厚さではるが、監督のインタビュー記事やドイツ在住ライター陣による、現代ドイツの教育現場のリアルや、社会背景の解説がありがたい。(やしろ)
発行・編集:アルバトロス・フィルム
発行日:5月吉日
デザイン:成瀬慧(restafilms)
価格:1,000円(税込)
テキスト協力:高橋諭治
『碁盤斬り』
外部のコラムを1本に絞り、出演者、スタッフのインタビューコメントを可能な限り掲載している。(やしろ)
発行日:2024年5月17日
発行:東宝株式会社ライツ事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:郡司龍彦
印刷所:共同製本株式会社
編集協力:橋本 学、株式会社モポ・モガ
テキスト協力:石津文子(P6~7、P18~19)
ポスター制作(表紙、P16、P17)
アートディレクター:佐野研二郎、香取有美
写真:大木仁博
ポスター題字:寺島響水
プロデューサー:稲垣護、根津裕典
価格:880円(税込)
『湖の女たち』
監督インタビューとは別で原作者との対談も掲載されている。3本の外部寄稿のうち戸田真琴さんの寄稿が出色。(やしろ)
発行:東京テアトル株式会社
発行日:2024年5月17日
編集:株式会社キネマ旬報社
デザイン:加藤一来
印刷所:株式会社北斗社
編集協力:高橋諭治
価格:950円(税込)
『帰ってきた あぶない刑事』
待ってました!ダンディ鷹山とセクシー大下!表紙を開けば観音開きでメインの4人のグラビアが3枚も並んでおり、いきなりカマしてくれる。中身もインタビュー、グラビア、過去シリーズのおさらいなど、シリーズの帰還を盛り上げている。(やしろ)
発行:東映(株) 商品事業部
発行日:2024年5月24日
クリエイティブディレクター・アートディレクター:佐野研二郎(MR_DESIGN)
アートディレクター・グラフィックデザイナー:曽我貴裕(MR_DESIGN)
印刷所:三映印刷株式会社
コピーライター:児島令子
フォトグラファー:南阿沙美
インタビュー(舘・柴田・浅野・仲村/原)、聞き手(西野・早乙女、岸谷、吉瀬):新谷里映
編集・インタビュー・文:大島美樹
価格:1,000円(税込)
『関心領域』
パンフの中盤には黒字に銀字のテキスト、前半と後半にカラーページを挟み込むスタイルは一見すると大島さんを彷彿とさせる。テキストも監督インタビューと3本のコラムは混迷していく世界を捉える上で必読。(やしろ)
発行・編集:ハピネットファントム・スタジオ
発行日:2024年5月24日
デザイン:環七グラフィック 高尾裕司、渡辺信之、山谷晃一
印刷所:久栄社
原稿協力:逢坂冬馬、國崎晋、田野大輔、中谷佑介
価格:900円(税込)
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』
全ページフルカラー、各種設定や作中漫画イソベやんの一部を掲載など、前章に引き続いた内容で、前後編ともに作品のクオリティの高さを改めて思い知らされる。(やしろ)
発行日:2024年5月24日
発行者:大田圭二
発行:東宝株式会社ライツ事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:佐々木志帆(gratan)
印刷所:共同製本株式会社
テキスト協力:大津美波子
価格:1,100円(税込)
『バティモン5 望まれざる者』
作品のコピーにもあるように私たちの知らないパリを映し出す本作。ラ・ジリ監督のインタビューや森千香子氏による社会背景の解説は読めば読むほど、作品で描かれていることが対岸の火事ではないことを思い知らされる。(やしろ)
発行日:2024年5月24日
発行者:大田圭二
発行:東宝株式会社ライツ事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン・イラスト:椚田透(nix graphics)
印刷所:株式会社久栄社
価格:880円(税込)
『からかい上手の高木さん』
掲載されてる写真の数々が大人になった高木さんと西片の忘れられない一夏の思い出を見事に切り取っている。小豆島のロケーションマップのおかげで聖地巡礼が捗る。劇場版だけでなくドラマシリーズもフォローしてくれている。それにしても左開きなのに、監督インタビューが縦書きなのはなんでなんだろう。(やしろ)
発行日:2024年5月31日
発行者:大田圭二
発行:東宝株式会社ライツ事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:宮本尚男
印刷所:共同製本株式会社
編集協力:橋本 学
価格:880円(税込)
『告白 コンフェッション』
作品の緊張感を再現したような表紙を使ったギミックはお見事。盛り沢山なインタビュー記事から、短い上映時間ながらも詰め込んだこだわりの量に驚かされる。原作漫画のサンプルも付いていて、本作を観て気になった人への導線も完璧。(やしろ)
発行日:2024年5月31日
発行者:大田圭二
発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行権者:ギャガ株式会社
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:印南貴行、森 桃子(MARUC CO.,LTD.)
印刷所:共同製本株式会社
オフィシャルライター:山元明子(ヘルベチカ)
価格:880円(税込)
『マッドマックス:フュリオサ』
作品もさることながら、本作のパンフも本編に負けず劣らずマッドな熱量の一言。これでもかというインタビュー、コラム、ビジュアルの砂嵐に加えて、帰ってきたマッドマックスマニアックスまであるのに、これで1,100円とか本当にいいんですか!?(やしろ)
発行日:2024年5月31日
発行承認:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:石川天翔(松竹)
デザイン:川上圭三(川上デザイン室)
印刷所:株式会社久栄社
テキスト:P6−7・P8−9・P55・P56−57・P58-59・P61−62・P63−64 文|ギンティ小林(ライター)
/P10−11・P12−13・P14-P15・16・P52-53・P54 文|市川夕太郎(ライター)
テキスト協力:神武団四郎(映画ライター)
価格:1,100円(税込)
『ライド・オン』
インタビューはなく、コラムも1本とジャッキー・チェン50周年記念作にしては内容的に寂しいが、ジャッキーの過去作大年表と、過去作の写真が掲載されているのでそこは素晴らしい。(やしろ)
発行日:2024年5月31日
発行:ツイン
編集:マンハッタンピープル
デザイン:arms Co.,Ltd
価格:800円(税込)