2024年3月に公開された映画のパンフレットをPATUメンバーが紹介します!
『ロッタちゃん はじめてのおつかい』『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』
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久しぶりに帰ってきたロッタちゃん。前回の伝説的パンフとはまた違う味わいの、雑誌テイストの作りが可愛いパンフ。北欧ごはんのレシピなども楽しいですが、なんといってもこのシリーズの影の主役?バムセ(ぶた)がデザインされているページ番号が本当に可愛い!(な)
発行日: 2024年3月1日
編集・発行: エデン
デザイン:大寿美トモエ
定価:1,000円(税込)
『すべての夜を思いだす』
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清原惟監督が自ら編集、製本まで行っている手づくりパンフ。作品のコラムや座談会などテキストも充実していて、清原監督の作品への並々ならぬ思いが伝わる。映画の舞台でもありロケ地多摩ニュータウンのマップつき。(な)
発行日: 2024年3月2日
編集・デザイン・製本・発行: 清原惟
画:下山健太郎
印刷・製本協力:ハンマー出版
定価:1,800円(税込)
『デューン 砂の惑星PART2』
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これぞ大作パンフレット!というテキストや解説の充実ぶりと、作品世界を損わないシンプルで美しいデザインを共存させている見事なパンフ。装丁などをしっかり前作とあわせてあり(意外と当たり前に思ってはいけない...)、ありがたい限りです..涙(な)
発行日: 2024年3月8日
発行承認:ワーナー ブラザーズ ジャパン合同会社
編集・発行: 松竹株式会社 事業推進部
編集: 石川天翔[松竹]
テキスト協力(STORY / THE PEOPLE OF DUNE / STORY OF DUNE PART ONE / KEYWORDS): 神武団四郎[映画ライター]
デザイン:志氣慶二郎[SlowStarter]
印刷:株式会社久栄社
定価:1,000円(税抜価格 910円)
『52ヘルツのクジラたち』
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主演二人のインタビューがとにかく作品で描かれる表現に対して真摯に向き合っていることが伝わってきて感銘を受ける。寄稿もクィアに関する様々な現状を丁寧に解説しており、相談窓口へのアクセスなど、ただ映画を紹介する範疇を超えたパンフレットになっている。(やしろ)
発行:株式会社東宝ライツ事業部
発行日:2024年3月1日
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:岡野登(サイファ)
印刷所:共同製本株式会社
編集協力:小倉怜
価格:880円(税込)
『コットンテール』
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B5ヨコでインタビューとコラムが2本ずつのシンプルな内容。特に監督プロフィールで語られるパーソナリティが非常に興味深く、なぜ英国人の監督が日本語の映画を制作に至ったかがよくわかるのが嬉しい。(やしろ)
発行・編集:有限会社ロングライド
発行日:2024年3月1日
デザイン:三堀大介
テキスト協力:高橋諭治
価格:1,100円(税込)
『ポーカー・フェイス/裏切りのカード』
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インタビュー記事やプロダクションノートは一切ないが、レビューがなんと7本の大盤振る舞い!執筆陣も豪華なので、これはこれでありがたい内容。(やしろ)
発行・編集:ナカチカ株式会社
発行日:2024年3月1日
デザイン:DRAGONFLY
価格:800円(税込)
『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』
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リトル・リチャードに関する寄稿や対談記事が中心だが、執筆陣が音楽ライター中心。その様は映画パンフというよりも音楽誌のような内容。映画では描ききれなかったリトル・リチャードの魅力をさらに発見することができる。(やしろ)
発行:株式会社トゥーヴァージンズ
発行日:2024年3月1日
編集:ブルース&ソウル・レコーズ編集部
デザイン:伊藤正治
協力:キングレコード株式会社、ユニバーサル クラシックス&ジャズ
価格:1,100円(税込)
『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』
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表紙にダイヤの指輪を配し、強烈な先制パンチをお見舞いしてくれる。監督をはじめ、割と大御所なメインキャスト6名のインタビューや対談が掲載されているは感心した。寄稿がない代わりに登場人物診断チャートやイラストコラム、巻末にはテーマソングの歌詞と訳詞の掲載など、お楽しみ要素に振っている。(やしろ)
発行・編集:AMGエンタテインメント
発行日:2024年3月8日
デザイン:岡野登、柴田理子(Cipher)
価格:700円(税込)
『ゴールド・ボーイ』
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表裏の両表紙のQRコードからARフォトフレームにアクセスできるという思いがけないギミックをはじめ、インタビュー、コラム、プロダクションノート、劇中のアイテムなど思いつくパンフに欲しい要素を全て網羅してくれているのは驚き。デジタルコミック版の一部も掲載されており、少々お値段は張るがそれを補って余りある充実の出来!(やしろ)
発行:チームジョイ
発行日:2024年3月8日
編集:村野奈穂美
デザイン:杉野慎哉
印刷所:株式会社久栄社
監修:楊慧寧
デザイン協力:赤池愛悠、凌子文
写真提供:花澄(P60,P61)
価格:1,380円(税込)
『DOGMAN ドッグマン』
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パンフの表紙はポスタービジュアルと同じ…と思いきや、折り返しを使った一工夫が!(新たなパンフ表現の発見に大興奮)リュック・ベッソン監督と主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズのインタビューは短めながらも、気になっていたことをズバッと聞いてくれていて◎ 本作で大活躍するDOGたちの紹介もしっかり掲載されておりますよ〜。そして、風間賢二氏による作品分析、三田格氏による映画を盛り立てるサントラ紹介&解説記事は必読! 一時売り切れてたのも納得なパーフェクトパンフです。(しかまる。)
発行日:2024年3月8日
発行:株式会社クロックワークス
編集:品川亮
デザイン:岡野登(Cipher.)
印刷:三永印刷株式会社
定価:900円(税込)
『COUNT ME IN 魂のリズム』
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出演したドラマーの紹介はもちろん、それらをまとめたジャンルごとの相関図には映画では言及されていないドラマーたちの名前まである。トリプルファイヤーの鳥居真道氏のドラマーならではの熱くディープなコラムは必読!(やしろ)
発行・編集:株式会社キネマ旬報社
発行日:2024年3月15日
デザイン:小島謙介(green.)
執筆協力:山本拓矢
価格:800円(税込)
『12日の殺人』
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実際の事件に着想を得た本作。その発想の原点や制作の背景などを語った6ページにわたる監督インタビューは読み応え抜群。4本のコラムも映画、事件の両方の観点から分析されていてこちらも読み応え◎!(やしろ)
発行:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年3月15日
編集:宮部さくや(松竹)
発行承認:株式会社東北新社
デザイン:山田裕紀子
原稿協力:小柳帝
価格:900円(税込)
『ビニールハウス』
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とにかく救いがなく荒唐無稽のようだが、コラムやインタビュー記事を読むと決して非現実的ではないことが見えてくる。映画で描かれている状況は決して他人事ではない空恐ろしさを感じさせてくれる。(やしろ)
発行:ミモザフィルムズ
発行日:2024年3月15日
編集:掛川あづみ(ミモザフィルムズ)
デザイン:大寿美デザイン
価格:900円(税込)
『FLY!/フライ!』
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正方形サイズにホログラムの表紙、本国、吹き替えキャストのコメントなどアニメ映画として手堅い内容。その中でも動物研究家のパンク町田氏のコラムで一捻りを加えてくれる。
発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年3月15日
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:平塚寿江(東宝ステラ)
印刷所:日商印刷株式会社
価格:880円(税込)
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』
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全ページフルカラーで各種設定や作中漫画イソベやんの一部を掲載するなど、原作ファンも未見も全員が楽しめるようにできている。これを読んで後編に備えるべし!(やしろ)
発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年3月22日
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:佐々木志帆(gratan)
印刷所:共同製本株式会社
テキスト協力:大津美波子
価格:1,100円(税込)
『ペナルティループ』
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ページを開いたその瞬間からペナルティループへの同意書が現れて、いきなり衝撃を浴びせてくれる。各ループの解説や外部寄稿など、スチール写真とテキストがバランスよく配されている。(やしろ)
発行・編集:株式会社キネマ旬報社
発行日:2024年3月22日
デザイン:平野奈央
発行承認:株式会社キノフィルムズ
編集協力:須永貴子
価格:900円(税込)
『デストラップ/狼狩り』
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テキストは監督のインタビューとマツヲ氏のコラムのみ、あとは場面写真で構成されるというエクストリーム配給の海外作品お馴染み、正々堂々とした開き直りの美学を感じさせるパンフとなっている。(やしろ)
発行:エクストリーム
発行日:2024年3月29日
編集:星野和子(エクストリーム)
デザイン:ドラゴンフライ
価格:800円(税込)
『美と殺戮のすべて』
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前半はナン・ゴールディンとオピオイド事件をめぐる解説コラム3本が非常に素晴らしい。中盤で劇中写真、そして後半のナンと親交がある渋川清彦氏のインタビューが興味深い。そしてパンフの右ページにナンの作品がスライドのように掲載されており、それが映画とリンクしている。(やしろ)
発行:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年3月29日
編集:神山和範、湯木久雄(松竹)
デザイン:廣田毅(th design)
発行承認:株式会社クロックワークス
価格:1,000円(税込)
『成功したオタク』
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監督自身によるステートメントやあらすじ解説にインタビューと、監督の考えを理解するのに十分な内容。そして映画に登場する事件の概要を改めて解説してくれいるのも、こういう事情に疎い私にはとても助かった。(やしろ)
発行・編集:ALFAZBET
発行日:2024年3月30日
デザイン:潟見陽価格:1,000円(税込)
『ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師』
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サイズはA5でやや小さめ。ページ数は表紙含め36ページのホチキス綴じ。内容はグリーナウェイ監督の言葉に始まり、猫沢エミ氏による 『ZOO』のコラム、岡本敦史氏による 『数に溺れて』のレビューを掲載。そして公式アカウントのアナウンス通り、馬場敏裕氏による マイケル・ナイマンの音楽解説は必読です! そのほか、グリーナウェイ監督に関する豆知識など総じて内容が濃く読み応えありな一冊。(しかまる。)
発行日:2024年3月2日
発行・編集:JAIHO
デザイン:花岡文子、若林伸重(Akane design)
定価:900円(税込)
『ゴッドランド/GODLAND』
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デンマークに統治されていた時代のアイスランドを舞台にした本作のパンフレットはA4サイズでページ数は表紙含め36ページのホチキス綴じ。本文の文字色がすべてデンマークを表す“赤”とアイスランドを表す“青(紺)”のみという配色が秀逸です。アイスランド文学研究者の朱井昌併さん、映画評論家の高橋ヨシキさん、摂南大学現代社会学部の好井裕明さんら3人の執筆陣によるそれぞれの寄稿文と5ページにわたる監督インタビューがこの作品の理解を補完してくれるので、観た人はマストバイな1冊です。(しかまる。)
発行日:2024年3月吉日
発行・編集::セテラ・インターナショナル
デザイン:塚本陽
定価:900円(税込)