2022年11月に公開された映画のパンフレットをPATUメンバーが紹介します！
『窓辺にて』
タイトルがあらわすように、両表紙の窓から、登場人物が顔を覗かせている。テキストの充実はもちろん、パンフで読める作中に登場する小説『ラ・フランス』が非常に凝っている。パンフのテキストページを挟むように、木村和平氏と飯田エリカ氏の写真が映画の印象を際立たせている。（屋代）
発行日：2022年11月4日
編集：株式会社キネマ旬報社
デザイン：大島依提亜/中山隼人
印刷所：北斗社
写真：木村和平/飯田エリカ
『ラ・フランス』小説執筆：今泉力哉
価格：900円（税込）
『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』
主演俳優の死を受け監督ほか制作陣がどのような思いで続編に向かったかを丁寧なインタビューで紐解く。とりわけ今回主要な役割を演じる女性3人へも同様に厚いインタビューでチームブラックパンサーとしての思いの詰まった内容。新勢力の立ち位置、また衣装解説など世界観が深まる。（小島）
発行日：2022年11月11日
貼後者：大田圭二
発行所：東宝株式会社映像事業部
編集：株式会社東宝ステラ
デザイン：平野寿江（東宝ステラ）
テキスト協力：主水
キャスト・インタビュー翻訳構成、監修協力（翻訳）：久保田祐子
スタッフ・インタビュー翻訳・構成：傭兵ペンギン
印刷：成旺印刷株式会社
定価：880円（税抜本体価格800円）
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
※「Disney+ (ディズニープラス)」にて配信中のドラマシリーズ
定番化しつつあるディズニー配信のMCUドラマパンフレット。拡大の一途をたどるMCUの世界観を繋ぎ結び、ドラマ未視聴者も取りこぼさない姿勢に卒のなさを感じる。全話エピソード紹介に加えキャラクターへのインタビューが微に入り細に入り、ファンならガイドブックとして手元に置きたい一冊。（小島）
発行日：2022年11月11日
貼後者：大田圭二
発行所：東宝株式会社映像事業部
編集：株式会社東宝ステラ
デザイン：平野寿江（東宝ステラ）
テキスト協力：主水
印刷：成旺印刷株式会社
定価：880円（税抜本体価格800円）
『ランディ・ローズ』
監督インタビューもそこそこに、伊藤政則氏と上田慎也氏のコラムや、過去のヤングギターの特集記事の写真は、もはや別冊ヤングギターの趣。しかしパンフのほとんどはランディの写真中心なので、映画をおかわりしたい勢に最適！（屋代）
発行日：2022年11月11日
編集：アルバトロス・フィルム
デザイン：平山貴仙
価格：1,200円（税込）
『ザリガニの鳴くところ』
表紙がパールのような光沢の加工がされており、作品の舞台となっている湿地の自然の美しさを連想させる。杉江松恋さん（書評家）と山崎まどかさん（コラムニスト）のレビューが掲載。出演陣・スタッフ陣のコメントから、原作も読んでさらに作品を深めたくなる気持ちに。（鈴木）
発行日：2022年11月18日
発行者：大田佳二
発行所：東宝株式会社映像事業部
発行権者：株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
編集：株式会社東宝ステラ
デザイン：山本廣臣（東京リスマチック株式会社）
定価：880円（税込）
『宮松と山下』
主人公がエキストラということもあり、表紙開くと群衆に紛れた宮松を探すコーナーが出てくる。割とパンフは緩い方向性なのかな？と思わせておいて、中身はキャストインタビューや監督鼎談（本作は監督3人体制で制作されている）、2本の寄稿とテキスト中心の硬派な内容。（屋代）
発行日：2022年11月18日
編集：ビターズエンド
デザイン：高橋秀明/増田将穂/中村龍
印刷所：三映印刷（株）
価格：800円（税込）
『シスター 夏のわかれ道』
中国社会の縮図とも言える、主人公アン・ランの家系図やキーワードの解説のほか、多田麻美さん（文筆家）・徐昊辰さん（映画ジャーナリスト）、山内マリコさん（小説家）と、様々な角度から語られるコラムも読み応えあり。
そこで生まれ育ったからこそわかる、イン・ルオシン監督が語る現在の中国を知ったうえでもう一度鑑賞したい。（鈴木）
発行日：2022年11月25日
編集・発行：松竹株式会社 事業推進部
編集：川本奈七星（松竹）
デザイン：大寿美トモエ（大寿美デザイン）
800円（税抜価格880円）
『極道系Ｖチューバー達磨』
PATUのメンバーで製作した達磨型見開きパンフ！監督の希望で中身は全出演者をコメント付きで紹介する、さながら食べ応え満点の達磨弁当。映画を観た人には分かる「汚れ」的デザイン、松本監督作品恒例の「寄せ書き」スペース、主演俳優の海道力也さんの会員制バーに入れる入店券にもなっており、見開きの限界に挑戦したパンフ。（小島）
発行日：2022年11月28日
発行：合同会社CROCO
デザイン：原真一朗
イラスト：學
編集協力：小島ともみ
『土を喰らう十二ヵ月』
作家・水上勉の料理エッセイを原案とした本作。主人公ツトムが作る十二ヵ月の精進料理の紹介や、初めて映画料理に挑んだという料理研究家・土井善晴さんのインタビューが見開きで掲載されており、劇中料理について詳しく知りたい方はぜひパンフを読んでいただきたい。（machi）
2022年11月11日発行
発行承認：日活株式会社
編集・発行：松竹株式会社 事業推進部
編集：宮部さくや（松竹）
テキスト協力：矢崎由紀子、村尾泰郎、須永貴子
デザイン：大寿美トモエ
印刷：成旺印刷株式会社
価格：900円（税込）
『すずめの戸締まり』
監督・声優陣・音楽を担当する陣内一真氏とRADWIMPSのインタビューに加え、キャラクター設定や美術資料も充実の点数が掲載されており満足度が高い。本作がどのように企画されたのか振り返るページでは、新海監督自身による「企画書の表紙」も掲載されているが、完成度の高さに驚いてしまうので必見！（machi）
発行日：2022年11月11日
発行者：大田圭二
発行所：東宝株式会社 映像事業部
監修：コミックス・ウェーブ・フィルム
編集：株式会社東宝ステラ
オフィシャルライター：渡辺水央
デザイン：佐々木志帆（gratan）
印刷所：大洋印刷株式会社
定価：880円
『ドント・ウォーリー・ダーリン』
ペーパーバックを模したお洒落な装丁。インタビューは監督のみながら、7ページにわたるプロダクションノートや、3名の寄稿などテキスト中心でグイグイ引き込まれる。カラーページが少なく、写真もモノクロが多いが装丁の雰囲気でむしろそれがプラスに働いているおり、ページをめくる手が止まらない。鑑賞後の必携の一冊。（屋代）
発行日：2022年11月11日
編集：川本奈七星（松竹）
デザイン：吉川俊彰（PLAINS）
印刷所：成旺印刷株式会社
価格：1,000円（税込）
『ザ・メニュー』
『ザ・メニュー』のパンフレットはサーチライト・ピクチャーズお馴染みのマガジンvol.22として発行。孤島のレストランで起こるサスペンススリラーを描いた映画の内容にちなみ、イントロ、ストーリーやキャストインタビューが載ったカラーページはグルメ雑誌を思わせるようなレイアウトとなっていてお洒落！美食評論家の中村孝則さんによるコラムを読んでから、もう一度この作品を鑑賞し直したくなる絶品な一冊。（しかまる。）
発行日：2022年11月18日
発行・編集：株式会社ムービーウォーカー プラットフォーム事業部 デジタル・コミュニケーション部
発行人：五十嵐淳之
編集：下田桃子、杉原苑子
編集協力：宇野維正、平井伊都子
校閲：入江恭子
デザイン：塚原敬史、岩間良平（trimdesign）
印刷所：大洋印刷株式会社
定価：940円（税込）
『グリーンナイト』
特装版はパンフがトレーシングペーパーに包まれ、緑の騎士の挑戦状が添えられたシーリングスタンプで封がされている。グリーンとゴールドがベースになった紙面デザインも美しい。内容もデザインに負けず劣らず大変豪華で、キーワード解説、キャラポスターのビジュアル全種掲載のほか、こがけんをはじめとした著名人による鼎談、主人公ガウェインをより知るための料理のレシピなど、ここには書ききれない作品を深めることができるコンテンツが盛りだくさん。（鈴木）
発行日：2022年11月25日
編集：トランスフォーマー、平井直子
発行：トランスフォーマー
デザイン：石井勇一、武田千織（OTUA）
定価：1,000円（税込）※特装版は1,100円（税込）
『パラレル・マザーズ』
ここ最近のアルモドバルで最も好きな作品。
パンフはシンプルでホチキス綴じで厚さ2,3ミリの薄型のノートのような形。映画自体が物語の背景にある歴史をもっと深く知りたい作品なので、パンフにも内容の充実度がもう少し欲しかった！（ながせ）
発行日:2022年11月3日
編集・発行:株式会社キネマ旬報社
発行承認:株式会社キノフィルムズ
編集協力:山元明子（株式会社ヘルベチカ）
デザイン:奥村香奈（ヒグラシデザイン）
定価:880円（本体価格800円+税）
『犯罪都市 THE ROUNDUP』
マ・ドンソクの力強いパンチが炸裂するワンシーンを大きく入れた表紙が印象的。プロダクションノートで語られるコロナ禍での撮影時の苦労と工夫を知ると、ベトナムでのシーンをあらためて見直したくなる。最終ページに書かれた次回作の予告に期待が高まる！（松嶋）
発行日：2022年11月3日
発行者：大田圭二
発行所：東宝株式会社映像事業部
編集：株式会社東宝ステラ
デザイン：林田龍典（株式会社gratan）
印刷：株式会社久栄社
定価：880円（税込）
『ある男』
ルネ・マグリットの「複製禁止」と一緒に写る妻夫木聡のバックショットが印象的な表紙は余白が効いていて、絵画鑑賞をしているかのような錯覚を起こさせます。内容はキャストの他にも、監督やスタッフに加え原作者の平野啓一郎さんのインタビューまで盛りだくさん！撮影サイズや照明設計などの興味深い話が載っていて読み物が充実したパンフレットとなっています。（しかまる。）
発行日：2022年11月18日
編集・発行：松竹株式会社 事業推進部
編集：石川天翔［松竹］
インタビュー・構成（妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、石川慶〈監督〉、平野啓一郎〈原作〉、向井康介〈脚本〉、近藤龍人〈撮影〉、宗賢次郎〈照明〉）：金原由佳
デザイン：志氣慶二郎［Slow Starter］
印刷所：日商印刷株式会社
定価：900円（税込）
『ファイブ・デビルズ』
『天国にちがいない』（デザイン：大島依提亜さん）のような、シネスコの画角を活かしたパンフレット。フィルムで撮影された本編のザラっとした質感が伝わるグラフィックが美しい。内容はフランス映画界の新鋭レア・ミシウス監督のロングインタビューに加え、山崎まどかさん、稲垣貴俊さんによるレビューが掲載されているものの少し物足りなさを感じる。（しかまる。）
発行日：2022年11月18日
発行・編集：有限会社ロングライド
テキスト協力：月永理絵
デザイン：奥村香奈（ヒグラシデザイン）
印刷所：大洋印刷株式会社
定価：800円（税込）
『ミセス・ハリス パリへ行く』
レスリー・マンヴィルファンにはたまらない、
かわいいミセス・ハリス（レスリー・マンヴィル）が目を引く表紙が愛おしいパンフ。深紅に金の箔押しも素敵。高級文具のような品のある表紙のデザインに加え（こんな封筒あったら欲しい...）中面も可愛らしく、そっと大切にしたい一冊です。（ながせ）
発行日:2022年11月18日
発行者:大田圭二
発行所:東宝株式会社映像事業部
編集協力:株式会社東宝ステラ
デザイン:奥村香奈（ヒグラシデザイン）
印刷:株式会社久栄社
定価:880円（税抜本体価格800円）
『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』
ブランドイメージそのままのインパクトある表紙がかわいいパンフ。往年の映画の中のファッションにも心を踊らせてきた映画ファンとしては、石川三千花さんのコラムとイラスト（ツイッギー！！）が載っているのが嬉しい！！（ながせ）
発行日:2022年11月26日
発行:アット エンタテインメント
発行所:東宝株式会社映像事業部
編集協力:落合有紀
デザイン:山田裕紀子
定価:880円（税込）
