映画パンフは宇宙だ!

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2022年7月に公開された映画のパンフ!

2022年7月に公開された映画のパンフレットをPATUメンバーが紹介します!

『エルヴィス』

非常に読みごたえのある「エルヴィス・プレスリー入門」に注目!年表や略歴、劇中に登場している実在の関連人物紹介、劇中曲解説、用語解説など、これを読めば一通りエルヴィスの歴史をおさえられる(ちなみにここの部分だけ用紙を変えている)。もちろん、監督&出演者インタビューも掲載。(鈴木)

発行日:2022年7月1日
発行承認:ワーナー ブラザーズ ジャパン合同会社
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:石川天翔[松竹]
テキスト協力:よしひろまさみち(オースティン・バトラー、オリヴィア・デヨング、バズ・ラーマン)、ビリー諸川(エルヴィス・プレスリー入門)
デザイン:五十嵐貴子[GIOSUE]
写真協力(エルヴィス・プレスリー出演映画):公益財団法人川喜田記念映画文化財団
印刷:日商印刷株式会社
定価:900円(税込)

『わたしは最悪。』

デザインは安定の石井勇一さん。表紙から海外雑誌を思わせるようなおしゃれなデザインで1ページめくる度にテンションが上がる!山崎まどかさんや大九明子監督といった計6名による寄稿、監督インタビューなど内容も充実しまくりのマストバイな一冊。個人的には放送作家のオークラさんが寄稿していることに一番びっくりしました。(caho)

発行日:2022年7月1日
発行承認:ギャガ株式会社
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:岩田康平(松竹)
テキスト協力:中村朋美(インタビュー:レナーテ・レインスヴェ)
デザイン:石井勇一(OTUA)
定価:900円

『マルケータ・ラザロヴァー』

チェコ・ヌーベルバーグの巨匠フランチシェク・ブラーチが1966年に製作した作品が劇場初公開。写真集のように美しいデザインに惹かれて鑑賞前に購入。チェコ文学や中央ヨーロッパ研究者のコラム、キャラクター紹介も丁寧に掲載されており、パンフデザインだけではなく内容も充実。(machi)

発行日:2022年7月2日
発行:ON VACATION
編集:露無栄(ON VACATION)
デザイン:潟見陽
定価:1,000円+税

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

過去シリーズを振り返りつつ、本作に登場する恐竜解説や恐竜くんこと田中真士氏による最新の恐竜トリビアなど老若男女問わない幅広いコンテンツが満載。プロダクションノートに紹介されているが、本作はCGだけでなくアニマトロニクスも使用しており、これまでの全てを注いで制作されていることが伺える。まさにシリーズ完結篇と呼ぶにふさわしい内容。(屋代)

発行日:2022年7月29日
編集:東宝ステラ
デザイン:ハルカフェ
印刷所:成旺印刷株式会社
価格:880円(税込)

『X エックス』

デザインの大島依提亜さんによると、「A24にチェック出したらお褒め頂いた」本国お墨付きのパンフ。テーマは70年代のアメリカのエロ本らしく、劇中の舞台となる地域では販売されてない類のもの。映画内映画『農場の娘たち』のミニフォトブックが付くほか、手に取ってみないとわからない仕掛けも施されています!(パ)

発行日:2022年7月8日
編集・発行:ハピネットファントム・スタジオ
デザイン:大島依提亜、中山隼人
印刷:二光
編集協力:ガイエ
定価:1000円(税込)

『ロキ』

※「Disney+ (ディズニープラス)」にて配信中のドラマシリーズ

MCUのドラマシリーズが今年5月発売の『ワンダビジョン』に続いて、「ロキ」もパンフレットとして発売。全6話の解説やトリビアにクイズと企画特集が充実。配信のみの作品グッズが作られるのはファンにとって嬉しいもの。Disney+で配信が始まったのは昨年だが、今回のパンフ化をきっかけとして、このシリーズを視聴する人も増えるのではないだろうか。次は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』もパンフになるかも。(パ)

発行日:2022年7月8日
発行者:大田圭二
発行所:東宝株式会社映像事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:平塚寿江(東宝ステラ)
印刷:成旺印刷株式会社
定価:880円(税込)

『ソー:ラブ&サンダー』

ホログラム加工が施されたハデハデな表紙はソーの世界観にピッタリ。出演者インタビューでは衣装やヘアメイク、スタントなどについて触れていて、読み進めると続けて製作総指揮、衣装デザイナーなど計7名のスタッフインタビューも掲載されているので、関連させて制作の裏側を深めることができる。(鈴木)

発行日:2022年7月8日
発行者:大田圭二
発行所:東宝株式会社映像事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:ダイアローグ
テキスト協力:主水
キャスト・インタビュー翻訳構成:久保田祐子/岡部彩夏
スタッフ・インタビュー翻訳構成:傭兵ペンギン
監修協力(翻訳):久保田祐子
印刷:成旺印刷株式会社
定価:880円(税込)

『リコリス・ピザ』

キーワード、監督と出演者のインタビュー(クーパー・ホフマンのインタビューもできれば欲しかった...!)、使用楽曲の紹介とド定番の内容がこの作品にとても合っている。作品イメージにピッタリなロゴが目立つ装丁も良い!(ながせ)

発行日:2022年7月1日
発行者:大田圭二
発行所:東宝株式会社映像事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:大寿美トモエ
印刷:成旺印刷株式会社
定価:880円(税込)

『WANDA ワンダ』

作中のカットをふんだんに使ったビジュアルとイメージカラーのブルーグリーン(ティファニーブルー)がおしゃれなパンフ。寄稿はコラムニストの山崎まどかさん、映画ライターの高橋諭治さん、アンスティチュ・フランセの坂本安美さん。(ながせ)

発行日:2022年7月9日
発行・編集:クレプスキュールフィルム
デザイン:マーズ・クリエイション
定価:1,000円(税込)

『バズ・ライトイヤー』

日米のキャストインタビューや、プロダクションノートなどテキストコンテンツはそこそこに、子供たちが読んで楽しめるよう劇中カットを多めに配しているのはディズニーらしい。親子をメインターゲットにしているのは理解できるが、9ページ渡るおもちゃの広告より、もっと設定資料などを充実して欲しかった。(屋代)

発行日:2022年7月1日
編集:東宝ステラ
デザイン:奥田ひさみ/渡辺美佳
印刷所:成旺印刷株式会社
価格:880円(税込)

『モガディシュ 脱出までの14日間』

デザインはオールドスタイルだが、写真もテキストもしっかり掲載。見開きでバーン!とキャストが集結した写真を見れるのは大判パンフの良さ。リュ・スンワン監督のメールインタビュー、歴史背景の解説、俳優陣の紹介コラムなどテキストの読み応えも◎!(machi)

発行日:2022年7月1日
発行:カルチュア・パブリシャーズ ツイン
編集:ブレイントラスト
デザイン:ヘルベチカ
定価:800円(税込)

『ボイリング・ポイント/沸騰』

全編ワンショットが大きな話題となった本作。プロダクションノートや監督インタビューから撮影の苦労や裏話を知ることができるので、パンフを読むだけでもう一度あの緊張感を思い出せる。ロンドン在住ライターによるイギリスの食事情についての解説も。(machi)

発行日:2022年7月吉日
テキスト協力:高橋諭治
デザイン:岡野登、柴田理子(サイファ。)
定価:800円(税込)
編集・発行:セテラ・インターナショナル

『哭悲/THE SADNESS』

A4サイズ見開き4ページにわたる監督インタビューが、タイトルに込められた意味やエンディングの解釈、次回作の構想と作品の深いところにまで踏み込んだ内容になっており、鑑賞中はただ呆気にとられるままだった自分にはとても助かる。後半には電車内の凄惨なシーンが監督直筆絵コンテと写真で掲載されており、あまり思い出したくはないが、思い出せるようになっている(笑)(屋代)

発行日:2022年7月1日
編集:クロックワークス
デザイン:グラファイター
価格:800円(税込)

『ブラック・フォン』

映画単体でも非常に面白いが、この映画を理解するためにはジョー・ヒルの原作を語ること抜きには不可能だ。原作の解説を挟みつつ、監督のスコット・デリクソンがいかに原作が描写した70年代の空気テイストを活かしつつ、映画に落とし込んでいったかの過程が克明に描かれている。(屋代)

発行日:2022年7月1日
編集:東宝ステラ
デザイン:大寿美トモエ
印刷所:日商印刷株式会社
価格:880円(税込)

『こちらあみ子』

監督キャストのインタビューの中でも主演の大沢一菜(と森井監督のインタビュー)は、撮影中の感想や、所々の答えにこちらの思いもよらない、ハッとさせられる話があり、彼女の非凡さと演技未経験で主演に抜擢した監督の慧眼が見て取れる。プロダクションノートも各スタッフのこだわりを写真やイラスト付きで紹介する丁寧さ。巻末のあみ子(大沢一菜)からのメッセージは彼女があみ子を演じてよかったと改めて思える。そしてワンコロベーグル会の映画は観たい。(屋代)

発行日:2022年7月8日
編集:株式会社キネマ旬報社
デザイン:寺澤圭太郎
編集協力:平井万里子
価格:1000円(税込)

『神々の山嶺』

過去に平山秀幸監督で映画化された夢枕獏原作、谷口ジロー漫画の作品をフランスでアニメ化。夢枕獏氏と寺田克也氏の対談をメインに、アニメの実写かと見まごうほどの美しい景色を各所に配している。プロデューサーによるプロダクションノートはあるが、フランスの製作陣のインタビューがないのは少し寂しい。(屋代)

発行日:2022年7月8日
編集:有限会社ロングライド
デザイン:岡野登(サイファ。)
価格:900円(税込)
編集協力:高橋諭治

『セルビアン・フィルム』

今月のエクストリーム配給は、10年前に公開され物議を醸し出した問題作の4Kリマスター版。パンフはもちろんテキスト中心。錚々たるメンバーの寄稿によりあらゆる角度から分析してみせる。映画におけるあまりにも残虐な内容を飲み込むには、マストアイテムになるだろう。そしてこれまで700円程度だった価格が、今作ではなんと1,000円の大台に!(屋代)

発行日:2022年7月8日
編集:星野和子(CYZO.inc)
デザイン:伊藤拓希(CYZO.inc)
価格:1,000円(税込)

『恋するボクとゾンビの呪い』

何せ10年以上前のフィリピン映画なので、パンフに書ける内容も薄くなってしまった印象。そんな状況でも、主人公の家がパンシットというフィリピンのご当地グルメを売る店という設定から、パンシットのレシピが載っていたり、何がなんでもパンフは作るという気概が見て取れるのは好印象。(屋代)

発行日:2022年7月16日
デザイン:秋山京子
協力:杉山亮一、光吉さくら、猿田静木
価格:700円(税込)

『パトニー・スウォープ』

A4判サイズのモノクロパンフ。場面写真とテキストの掲載のみというシンプルな構成。このパンフレットのための寄稿等はないが、過去のロバート・ダウニー・シニア監督へのインタビューや対談、監督逝去後のニューヨーク・タイムズの記事などが掲載されており作品理解にかなり役立つ内容。これで500円というのは感動!(caho)

定価:500円

『劇場版 荒野に希望の灯をともす』

中村哲医師を21年間撮り続けてきた本作撮影・監督の谷津賢二さんが、「何」を撮りたかったのか、そして、撮れなかったものについても掘り下げている、カメラマン・辻智彦さんとの対談が読み応えあり。また、過去に中村医師とともに活動し現在も「ペシャワール会」を率いている方々のインタビューからは現地の状況や村人たちの姿を知ることができ、日本に届く情報は米粒程の小ささなのだと痛感した。(鈴木)

発行日:7月23日
発行・編集:日本電波ニュース社
定価:800円(税込)

『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』

70ページを超える充実のボリューム。ペーパーバックを彷彿とさせるテキストページの空白が素晴らしい。実際のエピソードを元にした映画なだけに、後半の写真たちは映画の余韻にひたるには申し分ない。(屋代)

発行日:2022年7月29日
編集:沖田敦/加藤美保/内田美由紀/岸野令子/平野博靖/熊谷睦子/猪俣祐一郎
デザイン:内田美由紀-NORA DESIGN
価格:1,500円(税込)
協力:パトリス・ポワトー

『なまず』

2018年公開の作品で出演しているイ・ジュヨン、ク・ギョファン、ムン・ソリが売れっ子になってしまっているので、インタビューもない。しかし監督インタビューがしっかりしており、作品の理解には非常に助かる。個人的には下松のカワスイの広告がちょっと好き。(屋代)

発行日:2022年7月29日
編集:JAIHO
デザイン:クスハラデザイン
価格:700円(税込)

『女神の継承』

作品概要に加えて、案外わかりにくかった家系図の紹介があるのは理解を深める上で助かる。ページいっぱいに広がるグラビアと、巻末に封入されているゾッとする仕掛けに慄いて欲しい。(屋代)

発行日:2022年7月29日
デザイン:成田佑人(SYNCA design)
価格:1,000円(税込)

『戦争と女の顔』

表紙を開くと、まず監督・脚本のカンテミール・バラーゴフと、プロデューサーのアレクサンドル・ロドニャンスキーの反戦メッセージが。戦争に勝利してもトラウマやPTSDを抱え生活を送らなければならない女性たちについて、レビューを読み理解を深めたい。説得力のある画作りについては、制作トリビアを読んで納得。(鈴木)

発行日:2022年7月15日
発行:アットエンタテインメント
デザイン:クスハラデザイン
定価:800円(税込)

『今夜、世界からこの恋が消えても』

表紙の手触りが高級感があり、落ち着いたトーンの写真が主役のふたりの雰囲気に合っていて素敵なパンフ。学生らしく、ノートを模したページが可愛い。ヨルシカが担当した主題歌の歌詞のみで構成されたページが1ページあり、ちょっと懐かしい!と思いました。(昔の夏休み映画とかによくあった記憶が)(ながせ)

発行日:2022年7月29日
発行者:大田圭二
発行所:東宝株式会社映像事業部
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:宮本尚男
取材&文:渡辺水央
印刷所:成旺印刷株式会社
定価:820円(税込)

『ビリーバーズ』

作品中に登場するカルト教団のアイコンである(^-^)が描かれている段ボール風の表紙枯らして、不穏な空気を蘇らせてくれる。主にインタビューとスチールにページを割いており、そこで語られる内容を裏付けるように、表紙に負けず劣らず穏やかだけど穏やかではない空気を醸し出している。(屋代)

発行日:2022年7月8日
編集:直井卓俊、秋山智則
デザイン:寺澤圭太郎
編集協力:久保和明、浅木大、貝塚千絵(プリマステラ)
価格:1,200円(税込)

『海上48hours ―悪夢のバカンス―』

海底47mシリーズの新作である本作で海開きをされた方も多いだろう。パンフも猛暑に負けない熱量を持っており、ストーリーをスゴロク風に見立て、途中サメ映画あるあるを挿入しながら楽しく紹介したり、サメ社会学者Ricky氏よる全8問のサメクイズであなたの餌食率を判定してくれるなど、観賞後の愉快な気持ちをさらに高めてくれる。(ちなみは私は3問正解で餌食率75%だった)(屋代)

発行日:2022年7月22日
編集:湯木久雄(松竹)
デザイン:(株)ヘルベチカ
価格:850円(税込)

『宇宙人の画家』

表1の「闇」、中面の中間領域、表4の「光」と構成されたパンフは作品そのものや作品制作のプロセスとも繋がる世界観を踏襲。カナザワ映画祭からのスカラシップにより制作された作品はこれで2本目だが、両方ともにパンレットがしっかり作られているのは尊敬。監督の本棚、映画・漫画ベストテンコーナーで作品のバックグラウンドがわかる。子役からの手紙も必読!(パ)

発行日:2022年7月2日
発行:ブライトホース・フィルム
編集:寺岡裕治
デザイン:渡辺純
定価:800円(税込)

『アドレノクロム』

エクストリームさんの矜恃が漲る。監督インタビューは、映画さながらの極端な内容なのである意味で見ものである。(屋代)

編集:星野和子(CYZO.inc)
デザイン:伊藤拓希(CYZO.inc)
価格:800円(税込)

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