映画パンフは宇宙だ!

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2024年6月に公開された映画のパンフ!

2024年6月に公開された映画のパンフレットをPATUメンバーが紹介します!

『違国日記』

厚みがしっかりあるパンフ。後半はほとんど写真集。画がとてもきれいな作品だったので、まるで映画をそのまま1冊に閉じ込めたよう。美術監督の安宅紀史のインタビューページには槙尾と朝の暮らす家の間取りも登場。表紙には朝の姿しか見えないが、裏表紙の槙尾の1ショットが美しい(ながせ)

デザイン:大島依提亜 中山隼人
写真:久保田智
イラスト:ヤマシタトモコ
編集:西宮由貴
編集協力:狩野かおり
発行日:2024年6月7日
印刷:アトミ
定価:1,000円(税込)

『チャレンジャーズ』

ゴシップ的なスキャンダルの真相を覗き見るようなスリリングさがあった本編にならってか、海外の雑誌風の表紙。ゼンデイヤがハマっていてカッコいい!キャスト、監督、音楽、衣装のインタビューとテキストが大充実。(ながせ)

発行日:2024年6月7日
発行承認:ワーナー・ブラザース ジャパン合同会社
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:宮部さくや(松竹)
デザイン:古山茉梨奈(ヘルベチカ)
定価:900円(税抜価格 819円)

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

アカデミー賞ノミネート作品とはいえ、授賞式から4ヶ月も経過していたこともあり、パンフの存在すらこっそり心配していました..。が、かわいい表紙に充実の内容のパンフが登場して本当に嬉しい!アレクサンダー・ペインのフィルモグラフィ、立田敦子さんによる監督とポール・ジアマッティへのインタビュー、使用楽曲リストと大大大満足の内容(ながせ)

発行日:2024年6月21日
発行者:大田圭ニ
発行所:東宝株式会社ライツ事業部
編集:株式会社東宝ステラ
印刷所:日商印刷株式会社
デザイン:大寿美トモエ
定価:880円(税抜本体価格800円)

『ルックバック』

表紙の黒の箔押しがカッコよすぎて、パンフは絶対確保したい!!と、鑑賞前に慌てて購入。中面はスタンダードな作り。藤野タツキ(原作)と押山清高(監督)の対談はクリエイターの熱い思いと互いへのリスペクトが感じられて、読み応えがあった。(ながせ)

発行日: 2024年6月28日
構成・執筆:リアルコーヒーエンタテインメント(中嶋竜、栗山アンナ、山田桃)
表紙デザイン: 大島依提亜
本文デザイン: テラエンジン(渡部夕美)
定価:1,500円(税込)

『言えない秘密』

台湾で大ヒットした同名映画をリメイクした本作。主演の京本大我くん、ラブストーリーに初めて挑戦した古川琴音ちゃんの作品への意気込みやピアノの練習など撮影で苦労した話などが詳しく掲載されています(こちらの作品もパンフの読者へ向けたメッセージがあります)。そして、太っ腹なことに撮影の小道具として作られた本作の鍵を握る楽譜をまるまる掲載!ピアノを弾ける方は思わず弾いてみたくなるのではないでしょうか。(しかまる。)

発行日:2024年6月28日
発行者:大田圭二
発行所:東宝株式会社ライツ事業部
編集:株式会社東宝ステラ
編集協力:小島 歩
オフィシャルライター:くれい響
デザイン:古里泰司(FILM)
印刷:株式会社久栄社
定価:880円(税込)

『あんのこと』

2020年に新聞記事に小さく掲載された実際の事件をもとにした本作。非常に社会的なメッセージを含んだ内容に対してキャスト、製作陣がどれだけ真摯に向き合ってきたかが、インタビューから読み取れる。(やしろ)

発行・編集:株式会社キネマ旬報社
発行日:2024年6月7日
デザイン:岡野登、柴田理子(Cipher.)
印刷所:三映印刷
編集協力:大橋隆之
価格:900円(税込)

『かくしごと』

儚い偽りの親子関係に揺れ動く本作をキャスト、監督インタビューが丁寧に紐解いてくれる。山崎ナオコーラ氏の訊こうとプロダクションノートも読み応え◎!(やしろ)

発行:(株)ハピネットファントム・スタジオ
発行日:2024年6月7日
編集:望月麗奈(サンクレイオ翼)、(株)ハピネットファントム・スタジオ
デザイン:ヒノキモトシンゴ
印刷所:三映印刷
協力:森本麗花、飯田治久
価格:880円(税込)

『罪深き少年たち』

インタビュー記事が特になく、寄稿も一本のみで構成されていて内容としては少し寂しいが、あらゆるページにわたって眉間にシワを寄せたソル・ギョングが載ってるのがファンにはたまらない。(やしろ)

発行・編集:クロックワークス
発行日:2024年6月7日
デザイン:ドラゴンフライ
価格:880円(税込)

『東京カウボーイ』

外国人による日本人主演の映画ができた成り立ちがインタビューで浮かび上がる良い内容。そして作中のキーワードでもある和牛専門店の精肉店、その名も「TOKYO COWBOY」のオーナーが語る和牛の魅力や、シナリオの掲載などバラエティ豊かな内容。(やしろ)

発行・編集:マジックアワー
発行日:2024年6月7日
デザイン:秋山京子
編集協力:海田恭子
価格:1,000円(税込)

『ドライブアウェイ・ドールズ』

ペーパーバックのような装丁に対談、インタビュー、コラムとテキストが大充実。カラフルなデザインも作品の作風にマッチしていて良い。(やしろ)

発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年6月7日
発行者:大田圭二
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:山崎 礼(HYPHEN)
印刷所:共同製本株式会社
価格:880円(税込)

『ナイトスイム』

B5タテ細長の特殊サイズなのに、テキストはヨコにするというトリッキーな装丁が本作の不気味さを表現することに成功している。インタビューがストライキ前のものであるという注釈が入っているのも、公開がデリケートなタイミングだったことがうかがえる。(やしろ)

発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年6月7日
発行者:大田圭二
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:平塚寿江(東宝ステラ)
翻訳協力/リサーチ協力:久保田祐子
印刷所:共同製本株式会社
価格:880円(税込)

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』

ハロルド・フライの予期せぬ巡礼をいめぐる旅が楽しい本作。パンフではインタビュー記事とコラムが中心。ハロルドが歩いた旅路を振り返る記事を読むと映画では実感できなかった彼の長い行程を理解できて助かる。(やしろ)

発行・編集:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年6月7日
編集:阿部寛子(松竹)
デザイン:山田裕紀子
インタビュー:山元明子(ヘルベチカ)[ジム・ブロードベント、レイチェル・ジョイス]
価格:900円(税込)

『みーんな、宇宙人。』

全ページフルカラー、紙にもこだわりが見える仕様。登場するmojaたちの紹介や、極彩色の場面写真など、お値段もそれなりにあるがそれも納得の豪華な内容。(やしろ)

発行・編集:カエルム株式会社
発行日:2024年6月7日
編集:戸川貴詞、比嘉七海、足立有、内田真子
デザイン:宮坂明子、岡杏子
印刷所・製本:株式会社八紘美術
撮影:杉森健一、戸川貴詞
価格:1,650円(税込)

『Iké Boys イケボーイズ』

アメリカの特撮ファンから日本への熱烈なラブレターが届いた。コンセプトアートや監督のメッセージから、製作陣たちの異常な愛情を感じ取って欲しい。(やしろ)

発行:株式会社Atemo
発行日:2024年6月14日
デザイン:杉本任(EASTAGE)
価格:880円(税込)

『ディア・ファミリー』

艶あやかな表紙をめくると家族写真が出てくる演出が素晴らしい。そして邦画メジャー作品らしくインタビュー記事がとにかく充実。映画の感動を振り返るのに最高の内容。(やしろ)

発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年6月14日
発行者:大田圭二
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:ハルカフェ
印刷所:共同製本株式会社
取材・文:遠藤薫(キャスト、月川、清武、林、兼松、筒井)、くれい響(花谷、山田、小山)大塚一樹(田中)
テキスト協力:遠藤薫、くれい響
価格:880円(税込)

『朽ちないサクラ』

表紙にプリントされた夜桜の風景は美しさだけでなく、どこか不気味にも映る。内容は主演の杉咲花さんほかキャストインタビュー、監督のインタビュー、プロダクションノートを掲載。PATUの活動が功を成しているのか、インタビュー内でパンフを買った読者に向けたメッセージを求めているのも面白い。(しかまる。)

発行日:2024年6月21日
発行:カルチュア・パブリッシャーズ
デザイン:島田寛、本橋真由美(Bon)
スチール:市川唯人
編集:望月麗奈(サンクレイオ翼)
編集協力:小嶋恵理
取材・文=SYO (杉咲花、豊原功補、安田頭)、須永貴子(萩原利久)
印刷所:久栄社
定価:1,000円(税込)

『バッドボーイズ RIDE OR DIE』

Iké Boys の次はBAD BOYSだ!全ページフルカラーで写真もテキストもバッチリ!すっかり長い歴史を持ったシリーズの歴史も写真とともに振り返られる!それにしてもシリーズ初期の二人がめちゃくちゃ若い!(やしろ)

発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年6月21日
発行者:大田圭二
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:山本廣臣(東京リスマチック株式会社)
印刷所:共同製本株式会社
編集協力:今西千鶴子(サクセスストーリー)
価格:880円(税込)

『ザ・ウォッチャーズ』

表紙のくりぬき加工が作品の雰囲気と見事にマッチしている。監督インタビューはもちろん、本作の制作で父親でもあるM・ナイト・シャマランのインタビューまでもが載っているシャマランファミリー感溢れるパンフ。(やしろ)

発行:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年6月21日
発行承認:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
編集:川本奈七星(松竹)
デザイン:山田正之
印刷所:日商印刷株式会社
価格:900円(税込)

『新・三茶のポルターガイスト』

エクストリーム配給の国内作品らしく、インタビューや検証現場の間取り、数々の怪現象の紹介、ヨコザワプロダクションの歴史など、お楽しみ企画が盛り沢山。しかしこれまでのエクストリームパンフは財布に優しいお値段だったのだが、昨今のご時世1,000円になってしまった…。(やしろ)

発行:エクストリーム
編集:星野和子、浦崎恭平
デザイン:廣木淳
価格:1,000円(税込)

『フィリップ』

60年間発禁処分を受けた原作の映画化なだけに、そこを深掘りするコラムが充実しているのが素晴らしい。内容も当時の社会背景や、同じユダヤ人作家から原作を紐解き、同じく映画になった発禁小説など多岐にわたっている。(やしろ)

発行:彩プロ
発行日:2024年6月21日
発行者:髙澤吉紀
編集:彩プロ
デザイン:大寿美デザイン、大寿美トモエ
価格:900円(税込)

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』

第二次大戦時にチェコから669人の子供たちの命を救ったイギリス人、ニコラス・ウィントンを描いた感動作。監督とキャストのインタビューもさることながら、6ページにもわたるプロダクションノートは、読み応え抜群!金原由香氏と木畑和子氏のコラムは映画では描かれないニコラスの一面を垣間見れる。(やしろ)

発行・編集:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年6月21日
発行承認:株式会社キノフィルムズ
編集:石川天翔(松竹)
デザイン:大寿美デザイン
価格:900円(税込)

『スリープ』

睡眠をめぐるサスペンススリラーなだけに、早稲田大学睡眠研究所所長の西多昌規氏のコラムは映画と現実のリアリティラインに一線を引きつつ解説しているのが◎!(やしろ)

発行:株式会社クロックワークス
発行日:2024年6月28日
編集:山本ひなの(株式会社クロックワークス)
デザイン:田中克幸(DRAGONFLY)
価格:900円(税込)

『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』

絵本の世界が舞台なだけにパンフも絵本になっていて親子で楽しめる内容。
裏表紙を切り取ってポストカードにもなるギミックに子供も大喜び間違いなし!(やしろ)

発行:東京テアトル
発行日:2024年6月28日
編集:キネマ旬報社
デザイン:樋口絵美(TG)
印刷所:三映印刷
編集協力:トムス・エンタテインメント、フレーベル館、日本テレビ音楽
価格:700円(税込)

『チャーリー』

あらゆる猫派を犬派に変えかねない犬映画。もちろんパンフも犬のチャーリーであふれている。インタビュー記事がない代わりに3本のコラムで作品の深掘りもバッチリ!(やしろ)

発行:株式会社インターフィルム
発行日:2024年6月28日
デザイン:高垣美月(kokodear)
価格:900円(税込)

『左手に気をつけろ』

表紙が左側だけ観音開きになっていて、最初から左手に気をつける仕組みになっているのが素敵。可愛らしくも不思議な世界の場面写真だけでなく、コラム4本、対談1本と充実。(やしろ)

編集:金井美恵子、吉田尚子、冨田三起子、日下部行洋
デザイン:金井久美子、中村香織
価格:800円(税込)

『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』

B5ヨコで学習ノート風の装丁。写真が充実していて、ユーとミー、アントニー3人の忘れられない夏が鮮やかに蘇る。テキストも監督キャストインタビュー、コラムも3本とこちらも満足な内容。(やしろ)

発行・編集人:沖田敦(リアリーライクフィルムズ)
協力:白田麻子
発行日:2024年6月28日
デザイン:山﨑礼 蓑川萌(HYPHEN)
発行:リアリーライクフィルムズ
価格:1,000円(税込)

『WALK UP』

監督キャストのインタビューは映画祭の会見のものをキーワードごとに編集している。それとは別にクォン・ヘヒョ来日時のインタビューが計際せているが、その時のインタビューが2024年6月、映画の公開が6/28なので物凄いスケジュールでパンフが制作されたことがわかる。ギリギリまで粘るパンフ製作陣の情熱に脱帽する。(やしろ)

発行:ミモザフィルムズ
発行日:2024年6月28日
編集:竹田美智留、掛川あづみ(ミモザフィルムズ)
デザイン:Akane design(花岡文子、若林伸重)
価格:800円(税込)

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