映画パンフは宇宙だ!

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2024年4月に公開された映画のパンフ!

2024年4月に公開された映画のパンフレットをPATUメンバーが紹介します!

『プリシラ』

ソフィア・コッポラ、主演のケイリー・スピーニーへの各インタビュー、プロダクションノート、立田敦子、山崎まどか、青野賢一によるレビューと堅実なつくり。シンプルな表紙がとても好き。(な)

発行日:2024年4月12日
発行者:大田圭ニ
発行所:東宝株式会社ライツ事業部
発行権者:ギャガ株式会社
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:成瀬 慧 中野 香
印刷:日商印刷株式会社
定価:880円(税抜本体価格800円)

『悪は存在しない』

7インチレコード付きの特装版。シンプルながら丁寧に作られたパンフレット本体も読みごたえありながら、特装版のジャケットにも木がプリントされており、しかもシルクのような手触りの心地よい紙が好みで、ここ数年の中でもかなり好きなパンフ。こだわり方にも個性があって好き(な)

発行日:2024年4月26日
編集・執筆:月永理絵
デザイン:畑ユリエ
写真:福井裕子
発行:Incline
通常盤:定価1,200円(税込)
7インチレコード付き特装版(部数限定):定価2,200円(税込)

『ブルックリンでオペラを』

大九明子監督のコラムをはじめ、音楽ライターの小室敬幸氏の現代オペラと作中で上演されたオペラの解説など解説テキストが充実。舞台となったブルックリンのマップや、他のブルックリンを舞台にした作品の紹介など作中の登場人物たちの生活感を感じ取れるような工夫もいっぱい。(やしろ)

発行:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年4月5日
編集:宮部さくや(松竹)
デザイン:大寿美デザイン
価格:900円(税込)

『フォロウィング』

このノーラン最初期の作品を、オッペンハイマーが公開した記念にリバイバル上映したと思っていたので、まさかパンフまで作られるとは思ってもいなかった!しかも10ページにもおよぶクリストファー・ノーランのインタビューが掲載されているという気合の入れよう。それだけノーラン自身もこの作品が日本で公開されたことを喜んでいるのだろう。(やしろ)

発行・編集:AMGエンタテインメント
発行日:2024年4月5日
デザイン:arms
価格:800円(税込)

『リトル・エッラ』

監督の前作「ロスバンド」のパンフレットを踏襲した内容なのは好感度◎!
特に「ロスバンド」時の舞台ノルウェー紹介に続いて、本作の舞台スウェーデン紹介記事が面白い。(やしろ)

発行・編集:カルチュアルライフ株式会社
発行日:2024年4月5日
デザイン:篠原遥
編集協力:速水望(字幕監修者)、小倉聖子(VALERIA)
価格:900円(税込)

『貴公子』

出演者、監督インタビューやコラムなど満遍なくソツないクオリティは安心できる。その中でも西森路代氏の韓国ノワール解説、関連作品紹介記事は秀逸。(やしろ)

発行:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年4月8日
編集:阿部寛子(松竹)
デザイン:成田祐人(SYNCA design)
印刷所:日商印刷株式会社
価格:900円(税込)

『クラユカバ』『クラメルカガリ』

2作品の内容が1冊にまとめられたパンフレット。『クラメルカガリ』は右開きで縦組、『クラユカバ』は左開きで横組になっていて読みやすさが考慮された作りが◎どちらも本編に登場するキャラやガジェットの詳細やキャストコメント、楽曲を担当したアーティストのインタビューを掲載。『クラメルカガリ』でシナリオ原案を担当した成田良悟氏との対談なども収録されていて、もうお腹いっぱい!となるほど充実した1冊となっています。(しかまる。)

発行日:2024年4月12日
取材・文:稲田豊史、藤津亮太
デザイン:高橋和子、花田久佑実、傅 亭瑋、山本美湖、石川ゆかり(brahman)
デザイン(表1・表4):Hi-63 Design inc.
企画・進行管理:伊藤 咲、柏倉めぐみ、木村颯介(ムービック)
定価:1,100円(税込)

『霧の淵』

とても画が綺麗な映画のパンフなだけに、写真ページが充実してて素晴らしい。本作の舞台となった奈良県川上村のロケ地紹介は、少ないページながらもとても丁寧に説明が載っていて、思わず訪れたくなる。(やしろ)

発行者:大田圭二
発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年4月6日
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:in C 長井雅子、浅妻信吾
取材・文:金原由佳
印刷所:共同製本株式会社
編集協力:小島 歩
価格:880円(税込)

『マンティコア 怪物』

前作「マジカルガール」以来の新作がしっかりと問題作に仕上がっている(笑)そんなパンフには監督のインタビューが掲載されてるので必読!さらにヴィヴィアン佐藤氏と川口敦子氏のコラムがこの作品への理解の助けになるので、こちらもマストで読んでおきたい。(やしろ)

発行:ビターズ・エンド
発行日:2024年4月19日
デザイン:山﨑 礼(HYPHEN)
印刷所:三映印刷
価格:750円(税込)

『辰巳』

A5タテのコンパクトなパンフには凄まじい密度のテキストが詰め込まれている。脚本のクオリティが高かったので、巻末に脚本が掲載されているのは嬉しい。(やしろ)

発行:株式会社インターフィルム/小路紘史
発行日:2024年4月20日
デザイン:寺澤圭太郎
写真クレジット:小路紘史
価格:1,200円(税込)

『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』

19世紀に起きた実際の事件を描いているが、当時のイタリア情勢に疎い私には映画の下地にある社会背景を解説してくれる記事があって非常に助かる。パンフに挿入される宗教画のような場面写真と、生活感ある家族たちの集合写真の対比がなんともやるせない。(やしろ)

発行:ファインフィルムズ
発行日:2024年4月26日
デザイン:峰田久美
価格:1,000円(税込)

『キラー・ナマケモノ』

よくも悪くもあの映画にパンフレットで語る内容はあるのだろうか?と思っていたら、むしろよくもこれだけの情報を詰め込んできたなと、感心するしかないクオリティ。さすがの松竹事業推進部制作!(やしろ)

発行・編集:松竹株式会社 事業推進部
発行日:2024年4月26日
編集:湯木久雄、神山和範(松竹)
デザイン:岩瀬雅亮(ヘルベチカ)
テキスト協力:村山章(Introduction/Story)
表紙イラスト:我喜屋位瑳務
価格:880円(税込)

『ゴジラ×コング 新たなる帝国』

よくある特装版商法はせず、通常で箔押しスリーブ付きという豪華すぎる仕様。内容も制作者インタビューが大盛りマシマシ、コンセプトアートも大充実しておりモンスターバースの興隆をさらに盛り上げてくれる。(やしろ)

発行者:大田圭二
発行:東宝株式会社ライツ事業部
発行日:2024年4月26日
編集:株式会社東宝ステラ
デザイン:小嶋謙介(green.)
印刷所:共同製本株式会社
テキスト協力:金澤誠
価格:1,100円(税込)

『マリウポリの20日間』

アカデミー賞受賞を機に緊急上映が決まった本作。監督の6ページのわたるステイトメント、6本のコラムなど、世界がきな臭くなるにつれウクライナ情勢を忘れがちになりそうな私たちへ警鐘を鳴らしてくれる。(やしろ)

発行:株式会社シンカ
発行日:2024年4月26日
編集:中川慧輔(SYNCA)
デザイン:成田祐人(SYNCA design)
価格:990円(税込)

『正義の行方』

元々はテレビで放送されていた今も現在進行形で再審請求がなされている「飯塚事件」を追ったドキュメンタリー映画。パンフは東風制作らしい書き手の熱意がひしひしと伝わってくる。事件のことを知らない人もこの映画から何か考えるきっかけになって欲しい。(やしろ)

発行・編集:東風
発行日:2024年4月27日
デザイン:渡辺純
ストーリー原稿執筆:塚田恭子
記事提供:西日本新聞社
価格:900円(税込)

『劇場版ブルーロック EPISODE 凪』

漫画「ブルーロック」のファンが買うことを意識されているからか、作品の世界観やキャラクター紹介はほどほどに、意外とテキストが多め。特に本作でメインキャラとなる凪 誠士郎を演じた島﨑信長さんと御影玲王を演じた内田雄馬さんのインタビューはそれぞれ3ページもあり、本作にかけた熱い思いを知ることができます。(しかまる。)

発行日:2024年4月19日
編集・執筆:株式会社プロダクションベイジュ
撮影:島本絵梨佳
デザイン: hive&co.,ltd.
印刷:株式会社光陽社
発行:株式会社バンダイナムコフィルムワークス
定価:1,000円(税込)

『システム・クラッシャー』

本作を配給したクレプスキュール発行のパンフはA5サイズ定型。過去の配給作品も全て同じサイズ・装丁でコンプリートしたくなる(写真が多めに使われてるのも地味に嬉しい)。劇中で印象に強く残るショッキングピンクが綺麗に発色してます。監督がこの作品を撮るまでの経緯、怒りを爆発させる少女ベニーを演じたヘレナ・ツェンゲルとの出会いなどを語ったインタビューのほか、児玉美月さん、高橋諭治さん、秦早穂子さんのエッセイを掲載。(しかまる。)

発行日:2024年4月27日
発行・編集:クレプスキュール フィルム
デザイン:マーズ・クリエイション
定価:1,000円(税込)

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