映画パンフは宇宙だ!

PROJECT

映画パンフは宇宙だ!メンバーが選ぶ2022年ベストパンフは?

◆今井悠也(映画パンフは宇宙だ!主宰)

WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品
売り切れ続出で話題になった、2022年を代表する一冊。デザインと内容のバランスもよく、完成度が高いと思いました。映画パンフには珍しい糸綴じ製本が開きやすく、ゆとりをもったレイアウトと大きめの級数と合わせて、非常に読みやすい仕様もGOOD。

アザー・ミュージック/サポート・ザ・ガールズ(「ムービーマヨネーズ」3号)
リトルプレス(少部数で発行する自主制作の雑誌)として発行されたもの。パンフとしての機能も兼ねつつ、高度な編集技術による充実の内容。さまざまな切り口で映画鑑賞の喜びを拡げることはもちろん、「映画とお仕事」をテーマに今日の映画業界の状況を掘り下げた超意欲作。

ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022
2022年、初っ端からガツンとやられました。VHS型パッケージ(1998年の『ピンク・フラミンゴ』リバイバル上映時のパンフへのオマージュを思わせる)に『ゼイリブ』のメッセージが見え隠れする小粋なデザイン。ある種定番の「使い時がわからない」ポストカードもついて楽しい。

グリーン・ナイト
特装版は"緑の騎士"からの手紙にシーリングスタンプが施されていて、今時珍しい地道な手作業によるもの。本文の背景色は信じられないほどピッカピカの金色。インクを乾かすのが大変そうと思いましたが技術が進歩しているのでしょうか。『トレインスポッティング』(96)パンフのビッカビカのシルバー以来のインパクト。

TITANE/チタン
紙をあえて直角に折らない「いいかげん折り」製本がインパクト絶大。受け手の価値観を揺さぶりにかかるこの映画に相応しく、間違いなく今年一番「攻めた」過激なパンフと言えます。

こちらあみ子
華麗な側転を披露するあみ子。表紙の写真選びがとても重要になるA5横型網代綴じという仕様に偏愛を持っているので選びました。個人的に「映画見たなあ!」と思わせてくれる良作ヒューマンドラマは皆この仕様であってほしいです。

・例年、少数の発行元に力作パンフが集中していたが、今年はより多くの発行元がそれぞれ腕によりをかけたものを作った印象。群雄割拠感が出てきたかも?
・今年も大島さんと石井さんの2大スターデザイナーが注目されたが、そろそろ第三の人物が台頭するかと期待。
・配信作品のパンフが映画館で販売されたり、リトルプレスが小規模上映作品でパンフの役目を担ったり、パンフのあり方も変容しつつあることを感じた。PATUの原点であったリアルイベントを再びやりたいなあと。昨年、自由が丘で「secret of cinema Life in Art × Kino Iglu vol.2」に参加させていただいて思いました。

◆あず(SNS運用)

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ
2022年もたくさんの大島さんのお仕事を愛でさせていただきましたが、個人的に印象に残っているうちの一冊がこちら。騙し絵のような装丁に目を惹き、開くと更に、ヴィンテージブック様な紙質やキャスト紹介に心奪われます。ルイス・ウェインのイラストも掲載されているので、勝手ながら大島さんとのコラボ作品を拝見しているかの様(?!)

プリンセス・ダイアナ
モノクロ×ゴールドの、一見シンプルでどこか寂しげなデザインですが、開くと想像以上の煌びやかさに驚き。特に、ゴールドの紙に白or黒で印刷されたページは、奥行きある華やかさに恍惚。またデザインだけでなく、制作過程やスタッフ陣へのインタビューなど、内容も深く掲載。

ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022
VHSビデオケース型

マイ・ブロークン・マリコ

スペンサー ダイアナの決意

はい、泳げません

グリーン・ナイト(特装版)

ナイル殺人事件

…いつも以上に、売り切れパンフが目立った様な気がしてます!(大島さんデザイン作品や、大作など…)実は映画パンフの注目度が高まってるのか?!もしくは初版が少ないからなのか…?他の理由?背景は不明ですが、前者だといいなぁと願っています。”

◆あずさ(イラスト担当)

窓辺にて
表紙のアイデアが最高すぎます!まさに「作品を持ち帰る」パンフの醍醐味が詰まっているなと感じました。

チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~
作品が大事にしているテーマを一緒に大事にしていることがよく伝わってくる一冊。表紙ももちろん、中のコンテンツやデザインも丁寧に紡がれている印象です。

マイ・ブロークン・マリコ
原作をとても大切にして、そしてこだわりの感じられる一冊。

WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品
デザインがとにかく良い!読み応えもばっちり。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁
歴代の劇場版タイトルの紹介があったりと、充実した内容が◯ コナンのパンフはコンセプトアートを載せてくれるのも嬉しいポイントです

◆いそがい(PATU Fan × Zine vol.03 ブリグズビー・ベア:編集)

All the Streets Are Silent:ニューヨーク(1987-1997)ヒップホップとスケートボードの融合
anna magazine編集部が手がけた、ビジュアルブック(B4)にインタビューブック(A4)が挟み込まれた2部構成のパンフ。ビジュアルブック、全ページかっこよすぎて痺れた。スケジュールが合わず、公開中映画館で見れないと判断したのでパンフだけ買いに走ったが、パンフを見て、本編も見たくて泣きそうだった。 大きさといい、価格といい、構成といい、いい意味で私が買ったパンフの中では今年一番攻めてると感じた。

カモン カモン
マイク・ミルズの本作の空気感がそのままパンフになった感じで、本作のパンフを大島さんが手がけられて本当に良かったと心から思った。映画同様、パンフレットもインタビュー内容にまた、とても心掴まれた。あと、製本テープが写真なのもずるい!!

ドント・ウォーリー・ダーリン
映画がまだ見れていないので、詳細じっくりとは読めてないが、デザインも良いし、内容も充実していそう。早く本作を見て、じっくり読みたいと思っています。

ちょっと思い出しただけ
ページを捲るだけで、自分の中にもある、ほろ苦甘い思い出が淡く思い起こされるような、映画の余韻を楽しめるパンフ。今後7/26には毎年ケーキを買ってしまいそう。

TITANE/チタン
印刷方法・形・紙質などが異なる3種類の紙をいいかげん折りしてあり、めちゃくちゃかっこいい表紙に仕上がっているところ!特に表紙の紙は塗装なのか??メタリックっぽい、なんとも言えないシャープさ!!

パリ13区
同じ公開日で同じくモノクロ映画だったカモンカモンのパンフも大島さんが手がけられたため、どちらもダブルトーンの特色グレーを使用(私にはパリ13区はシルバーに見えます、、、)。カモンカモンは白地、パリ13区は黒地で特色グレーの濃さや色味は変えられているそうで、全くイメージが異なる仕上がり!毎回驚くような仕掛けやこだわりを見せてくださるが、それが作家としての自己主張的なモノではなく、映画への寄り添い方が毎回エグいと勝手ながらに思っています。

劇場版 荒野に希望の灯をともす
アフガニスタンの状況や自然の脅威、絶望してしまいそうな過酷さを見せつけられる中で、中村哲さんの現地の人々を本当に理解しようとしている姿、無謀に見える挑戦を失敗を繰り返しながらも成し遂げていく中村哲さんの姿に勇気をもらわない人はいないと思う。ペシャワール会の方々や活動に参加された方々へのインタビュー、谷津監督の対談などもより理解の深まる内容だった。

世界で一番美しい少年 (2021年12月17日発売)
『ベニスに死す』のビョルンの美しさを際立たせるようなデザインであるが、美や若さに価値を感じてしまう一人として、罪の意識を感じられずにはいられない内容。

みんなのヴァカンス
全体的にシンプルなデザインも好きだったのだが、個人的に地域性のあるストーリーの映画は地図が載っているパンフが好きなので。

ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022
特にVHS世代にとっては、モノとして欲しくなっちゃうこの仕様!

…2022年前半は国外にいたため、友人に気になるパンフを代わりに買ってもらっていたので、大島さんのものがほとんどになってしまい、ベストパンフに上げているのに映画は見れておらずベスト映画に入れれなかったものも多く、申し訳ございません!(映画がよくなかったという印象を持たれないかとハラハラしています、、、)

◆岩似平汰(運営)

ハケンアニメ!(初回限定版)
パンフだけでももちろん満足していますが、初回限定版にのみ同封されている劇中内雑誌アニメゾンを完全再現している点を推したいです。劇中アニメの全話プロットやイメージボードの掲載など妙な細かさ。設定厨でもいたのだろうと思いつつ、映画の作り手たちの熱意の暴走から作ってしまった感じがしました。パンフの枠を超えていたというところで、ここまでの完成度のものはなかなか現れないかなと思いました。

ニトラム/NITRAM
個人的な趣味もありますが、2022年のベストレビューは本作の町田康さんかなと。(『ザ・バットマン』の佐藤究さん、『さかなのこ』宮藤官九郎さんレビューとも悩みましたが笑)

クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~
スタジオボイス風のレイアウト。内容自体は他のパンフと相違はないけれど、だからこそそれをどう見せてくれるのか。編集者のアイディアか、デザイナーの工夫かはわかりませんが、これぞパンフにしかできない「遊び心」だと思いました!

パトニー・スウォープ
40P/pp付の表紙/500円。デザイナーなし&ネット印刷だからこそできた技なのかな。ネット印刷のせいで定型パンフが乱立している中で、パンフ業界にあらわれた新しい可能性かなと思いました。

“それ”がいる森
冒頭のデカデカとしたネタバレ表記だけ野暮さを感じましたが(パンフは観た後読みます!)それ以外は本当に自分好みの構成で満足感が高かったです。劇中登場のスクラップ集の再現や、ムー風のレイアウト。編集者とデザイナーの両者の「遊び心」を感じました。

…他にも「さかなのこ」「窓辺にて」「オフィサー・アンド・スパイ 」「エルヴィス」「プアン 友だちと呼ばせて」「大河への道」あたりがお気に入りです。大島依提亜さんデザインの「さかなのこ」「窓辺にて」のブックインブック風の図鑑や劇中小説は自分好みで大好きです。SNSを観ていたらパンフ用に小説なり、絵なりを監督や、スタッフに頼んだと書かれていて……名にその熱量って感じです。そのうちパンフを読まないと終わらない映画とか作りそうだなと。

◆ウチダ(PATUFan×Zine vol.03 ブリグズビー・ベア:デザイン)

MEN 同じ顔の男たち
小ぶりな正方形で控えめな表紙デザイン、全体的に渋くてかっこいい。パンフは映画が大作になるほど大げさな作りが多くなる傾向だが、これは真逆を行っている気がしてかっこいい。渋くてかっこいい(2回目)。表紙の紙の質感も素敵。(映画本編は見てません。)個人的に、製本が凝ったものより普通タイプが好きなのと、中の写真のセレクトが好きなのでこれを1位にした。

Zola ゾラ
表紙がキラキラのホログラム加工で明るくてギャルっぽくて登場人物のキャラを表している。(映画本編は見てません)形、サイズもかわいい。字が全部斜体で新しい感じがした。2022年は斜体文字ブームだった気がする。あと大島依提亜さんはほとんどのパンフに中に何かを挟み込んでいるということにパンフ整理していて気づいた。(「窓辺にて」「さかなのこ」「ちょっと思い出しただけ」「X」etc.)大島さんの個人的ブームなのかもしれない。

アフター・ヤン
これは本編見た。グラデーションと多色使いのデザインが上品にまとまっていて、きれい。文字もカラフルなのに読みやすい。文字サイズもちょうどいい。全体的に手堅い堅実な作り。大寿美トモエさんのデザイン。

LAMB/ラム
大島依提亜氏のデザイン。白いパンフレットは汚れやすいから買うの躊躇する派ですが、これはもう買い。表紙の紙の手触り、羊を連想させる。表紙のキャスト名の欧文書体、かっこいい。渋い。タイトル文字と見出しの書体(CASTとかCOLUMNなど)も素敵だ。既存の書体を加工したのだろうか?あとで大島氏のツイートをチェックしてみよう。書体マニアにもおすすめのパンフ。もちろん、紙マニアにも。大変おいしゅうございました。

ちょっと思い出しただけ
これも大島依提亜氏デザイン。写真で表紙をはさむ、おもしろい作り。写真と読み物が半々くらいで、写真集としての側面も強くて良いなと思った。俳優が好きだから映画を見たって人はうれしいだろうな。

TITANE/チタン
大島依提亜さんの職人芸が光る凝りに凝った一品。製本がすごいのだが、読みにくくなくて、表紙から中身までとにかくかっこいい。本文フォーマットも写真もただの長方形ではないところとか、タイトルロゴの入れ方とかも素敵。パルムドール受賞の月桂冠のデザインがちゃんと「機械」になっていて、細かいところまで凝ってる。

スペンサー ダイアナの決意
石井勇一氏のデザイン。表紙の紙が革製品を連想させて上品。くり抜き窓と表紙の折り返しで2パターン、表紙デザインが楽しめるのもお得。紙ならではの工夫。花柄などの背景や罫線などが繊細で素敵。上流階級の雰囲気がよく出ているパンフ。

X エックス
大島依提亜氏のデザイン。これも『TITANE/チタン』と同じくらい、かっこいい。ハイテンションさが伝わってくる。モノクロとカラー写真の使い分け方がなんかおしゃれ。

バビ・ヤール
ドキュメンタリー映画のパンフ。デザインは成瀬慧氏。表紙以外は全てモノクロ写真。ドキュメンタリー映画の淡々とした感じと余計な先入観を観客に入れないように配慮しているシンプルさ。装飾や色がない分、文字と余白で魅せる一番難しいデザイン。静かだが事件の悲しみと怒りが伝わってくる。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの映画パンフと間違えてビジュアル・ディクショナリーというものを買ってしまったのですが、意外と読んでておもしろかったです。出てくる小物やキャラや設定のガイドブックみたいなやつでした。
…(パンフというかポスタービジュアルのトピックかもしれませんが)斜体文字ブーム??斜体文字が目立ってました。やっぱり大島さん、2022年も強いですねー!今年は映画本編もちゃんと見るぞー!

◆浦田行進曲(PATU Fan × Zine 表紙フィギュア)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
インタビュー他映画の中身についてあまり言及がないという意見を聞いて確かに……、とは思ったのですが造形好きとしては大興奮の内容でした。

X エックス
ここまでやるか! という良デザイン。今年も大島さんデザインのパンフはいずれも本当に素敵だったのですが、特に選ぶならこちら。

犬も食わねどチャーリーは笑う
邦画のパンフはやっぱり素敵なものが多くてうっとりします。デザインが本当に好みでした。

◆映女(イラスト担当)

さかなのこ
裏と表、二冊重ねるとさかなくんが帽子を被っているデザインになる秀逸さ。中身もぎょぎょっと素敵なエピソード目白押しで映画を見た後も優しい気持ちになれる。

DC がんばれ!スーパーペット
本編と同じく、子供向けアニメの化けの皮を被ったゴリゴリのDC読み物!拾いきれなかったネタやキャラも丁寧に説明してくれるので、安心してDC沼にハマれます。

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ
ずっとずっと残したい変わり種パンフがまた一つ増えました。映画のビターさを少し忘れさせてくれそうなデザイン。

RRR
エンドロールの「存じ上げず申し訳ございません」を解決してくれるありがたい読み物。

映画に出てくる欲しい小道具を毎回紹介するイラストを描いていきたいです(ゆるい目標)

◆學(イラスト担当)

ハケンアニメ!(初回限定版)
作品の世界を存分に持ち出した最高のパッケージと圧倒的な作り込みによる熱量を感じた…!

カモン カモン
親しみを覚えるような手触りとサイズ。映画の余韻と思い出を手に取るたびに感じることができる気がします。

ケイコ 目を澄ませて
定番の作中アイテム再現パンフ。飾り気のないノートに手書きのキャプションざらついた荒いフィルムだった場面写真が鮮やかに映えていると感じました。

TITANE/チタン
とにかくカッコいい形…!

THE BATMAN-ザ・バットマン-
マットな表紙の質感が赤黒のキービジュアルと良く映える。大判なのもビッグタイトルな作品感があってとても好きでした。

◆caho(WEBサイト運用)

カモン カモン
サイズ感、表紙の手触り、スタイリッシュな色合い等すべてがお気に入りです。

マイ・ブロークン・マリコ
原作者の平庫ワカ先生のイラストが表紙というところだけでもう素敵すぎます。厚みのある一冊で内容もとても充実していますが、特に顔写真付きで映画スタッフを一人一人紹介しているパンフレットは初めて読んだので驚きました。

わたしは最悪。
海外雑誌を想起させるデザインと紙質。1ページ毎に少しずつちがいますが、全体としては統一感のある素敵なデザインでめくるたびに楽しい1冊です。

アネット
シンプルながらスタイリッシュなデザイン。何より監督へのロングインタビューをはじめ、黒澤清監督へのインタビューや5名の評論・エッセイなど内容が充実しまくりです。

春原さんのうた
実際の撮影時のシナリオや監督と原作者の対談、3名による寄稿など読み応え十分で丁寧に作られた1冊だと感じました。個人的には監督による世界各国の映画祭に参加した際の旅日記の文章がとても素敵で面白かったです。

※順不同です!

◆小島ともみ(アリ・アスター短編解説読本:編集長・PATUFan×Zine vol.04 ハッピー・デス・デイ/2U:編集長)

ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022
ビデオ型の究極版!剥がれかけのラベルや擦れなど、レンタルビデオの風合いを印刷で再現しているのがすごい。中身もファンにはうれしい仕掛けがいっぱい。モノとして愛でたくなる。

TITANE/チタン
紙のカットの仕方が斬新。硬質な表紙と強烈な色合いの中身の対比と相まって、めまいを覚える。映画の内容にもぴったり。

X エックス
表紙のカットが格好いい。70年代のポルノ雑誌風のデザインに加え、中には劇中劇のミニパンフ的ページも。色合いも含めて完璧にひとつの世界を作り上げているのがすごい。

WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品
ページをガバッと開ける糸綴じ仕様で、カラフルな各ページを存分に堪能できる。

クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~
90年代に流行った某雑誌を思わせるデザインが格好いい。当時の音楽シーンがコンパクトにまとめられた内容で、映画の描く時代の雰囲気をつかむことができる。

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ
猫好きにはたまらない猫いっぱい。本のような装丁は立体のようにみえて面白く、ダメージ加工も素敵。

マッドゴッド
ここまで「鉄感」を出した装丁は初めてではないでしょうか。判別不能なフィル・ティペットの直筆メモ、絵コンテ、写真でみえてくる緻密なキャラクター設計など、映画のごとき冷静と狂気がパンフから伝わってくる。

こころの通訳者たち What a Wonderful World
パンフレットに点字。パンフの可能性を広げてくれた一冊、素晴らしい。

ナイル殺人事件
洋書を思わせる意匠性の高い金箔押しの豪華な表紙に惚れました。

貞子DX
この作品が作らずしてどうする!?というVHS型判型でやっと登場。背表紙の文字も禍々しく、読みづらさはもうこの際どうでもよいと思わずにいられない。

グリーン・ナイト
充実した内容もさることながら、ひとつひとつ手作業の封蝋、凄い。

…パンフと別に設定資料集があるのはいいとして、『ウエスト・サイド・ストーリー』や『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のように、海外版の書籍を翻訳したものを「パンフ」とするのは寂しい気持ちでいっぱい。スペースで紹介しきれない推しパンフを一挙に振り返る会を四半期ごとにでもやりたいです。

◆しかまる。(PATU Fan × Zine vol.04 ハッピー・デス・デイ/2U:編集)

わたしは最悪。
海外の雑誌のような、めくっていて楽しくなるパンフレット。

スペンサー ダイアナの決意
エンボスの紙、金の箔押し加工などエレガントさに満ちたデザイン。表紙に開けた窓を使った遊び心もポイント

百花
表紙にトレーシングペーパーが使われている珍しい装丁。また、めくるとタイトル文字が分解され、記憶の不確かさを描いた作品をよく表している。紙のパンフレットだからこそ可能なデザインで、大島依提亜さんのアイデアにただただ感服。

パリ13区
モノクロに蛍光グリーンが効いたお洒落なデザイン。表紙に載っているパリ市内の地図の13区だけシルバーで刷られているなど、大島依提亜さんのこだわりが光る一冊。

ある男
映画のキーとなる、絵画のモチーフが印象的な表紙で部屋に飾りたくなる。(でも飾ってると少し心がゾワゾワするかもしれない、、)

マイ・ブロークン・マリコ
劇場で初めて手にした時、普段手にするパンフレットの厚みとはかけ離れた、原作コミックと同じサイズ感に驚き。内容も原作へのリスペクトや、作品への愛が詰まっているのを感じられる。

※※※パンフレットは順不同です※※※

◆鈴木隆子(PATU Fan × Zine vol.05「タレンタイム」:編集長)

ドント・ウォーリー・ダーリン
ペーパーバックを模した装丁が目を引く。よしひろまさみちさんのコラムが興味深かった。

劇場版 荒野に希望の灯をともす
中村哲医師とともに現地で活動していたスタッフのインタビュー等、とにかく読み物の内容が深い。

THE BATMAN-ザ・バットマン-
バットマン初心者でもこの一冊があればOK!人物相関図、ワード解説、過去作の解説など情報が満載。

ジョージア映画祭2022
上映作品の全解説をはじめ、ジョージア映画略史など、ジョージア映画の資料的価値の高い一冊。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
ウェス・アンダーソン監督が本作で描いた実在の人物たちへのリスペクトと愛の深さが理解できる、心温まる一冊。

ぼけますから、よろしくお願いします。〜おかえり お母さん〜
本作の主役である信友監督の父・母の写真がコラージュのようにちりばめられ、本編同様に温かさが溢れている。

こころの通訳者たち What a Wonderful World
表紙右下のQRコードにアクセスすると、パンフのテキスト版と音声版がダウンロードできる。どんな人でもパンフが楽しめる仕様が素晴らしい。

グリーン・ナイト
シーリングスタンプで封をされた特装版のアイデアも素晴らしいし、作品を深めることができるコンテンツも盛りだくさん。

生誕80周年記念 クロード・ミレール映画祭
クロード・ミレール作品の楽しみ方を教えてくれるコメントページなどにより、同監督作が未見の人でもその魅力が存分に伝わってくる。

ミセス・ハリス、パリへ行く
物語に登場する数々のクリスチャン・ディオールのドレス解説が載っていて、やったー!と思いました。

…大島依提亜さん、石井勇一さん以外でも、デザインに力を入れているパンフが増えてきていて嬉しい。そろそろ以前のように、各映画館(特にシネコン)でパンフの見本が読めるように戻してもいいのになと思っています。

◆ちひろ(PATU Fan × Zine vol.06 タンポポ:デザイン)

グリーン・ナイト
手押しシーリングスタンプの特別装丁版の作り込みに感動・・・!

ちょっと思い出しただけ
「ちょっと思い出しただけ」ならぬ”ちょっとはみ出しただけ”な表紙デザインに気づいた時のアハ体験

マイ・ブロークン・マリコ
原作漫画と同じサイズで並べて置いておけるというファン心をくすぐるデザインが粋

ドント・ウォーリー・ダーリン
海外のおしゃれ雑誌のような雰囲気が素敵。映画の内容を思い出すとそのおしゃれさが怖さを孕むのも良い

ケイコ 目を澄ませて
トレーニングノートを模したデザインが映画とリンクしていて良い。インタビューやコラムも読み応えあり

TITANE/チタン
冊子の体を成していないバラバラさが映画の内容とリンクしているようで良かった

LAMB/ラム
白地に白インクの表紙が可愛くて好き

NOPE/ノープ
表紙の材質が独特でキラキラして素敵

WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品
上映当時はまだ幼かったので、4Kレストレア版としての再上映でパンフもあるのが嬉しかった

MEN 同じ顔の男たち
モノクロのデザインが不穏さを帯びていて良い

…グリーン・ナイトの特装版が欲しくて、近くに行くたびに入荷してないか覗いたのが良い思い出でした。映画体験の一部としてデザインが機能しているパンフに驚かされるばかりです。そういう体験の一部になるデザインを作りたいと、刺激をもらいまくってます!

◆ながせ(Podcast)

ハケンアニメ!
豪華版の熱量溢れるパンフが作品と合っていた。作品を観たあとも楽しめるパンフらしいパンフだったので!

パリ13区
デザインがとにかく好きでした。映画のカットを綴じ込みの写真集のようにしてあるのも好き。

わたしは最悪。
見ていて楽しいパンフ。作品のメインターゲット世代(主人公と同世代)に刺さりそうな雑誌のようなデザインが面白かった

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
安定のウェス・アンダーソン!心配していたパンフの有無なんてなんのその、作品に合わせた雑誌のようなパンフが嬉しかったです

恋は光
劇中に登場するキーアイテムを模したパンフが可愛くて大好きです

ピエール・エテックス レトロスペクティブ
かわいらしく読み応えのあるパンフ。年末年始はピエール・エテックスにハマり、パンフも熟読しました!

WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品
綴じが好き。そしてなにより読み応えがあった!やっぱりウォン・カーウァイ大好き!と改めて実感しました

コーダ あいのうた
公開前に発表されていたビジュアルとはまったく違うテイストのパンフで、驚きました。紙質がとてもよく、丁寧に作られたパンフが作品自体が表現する優しさや音楽への愛情を反映しているようで、ずっと大切にしたいパンフだと思いました。

ミセス・ハリス、パリへ行く
とにかく表紙のミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)が可愛くて!

はい、泳げません
気合いの入った厚みにわくわくしました!

◆林田学秋(子連れ狼わくわく大図鑑、ギララ・ゴケミドロ・昆虫・髑髏船 オール特撮大図鑑:編集長)

ヘルドッグス
表紙がカッコいい。セットやロケ地等の美術に関する記事が充実。

シン・ウルトラマン
話題のOPが文字でゆっくり見れる。紙質も高級感あって好き。

◆パンフマン(映画パンフレットデータベース作成)

エルヴィス
海外のエルヴィスファンからも話題になったらしい点も含めて、世界に展開できる映画パンフとしての可能性を示している一冊。

アザー・ミュージック/サポート・ザ・ガールズ
日本未公開映画の配給や上映イベントを手がける団体Gucchi's Free Schoolさんからの3年ぶりとなる映画雑誌「ムービーマヨネーズ」として刊行された…ので中身の充実度でいうと反則と指摘されたけど、映画パンフとして取り扱われているので、選ぶしかない。

グレート・インディアン・キッチン
ベスト映画とパンフに同じ作品をランクインはさせないという自分の勝手なルールにより、パンフ部門で選んだ。インド映画のパンフは総じて、以前から買って良かったと思うものは多くて、本作も例外ではなかった。

グリーン・ナイト
デザイナーの石井勇一さんが制作裏話をTwitterで逐一投稿されていて、どうしても入手したく、メンバーに頼んで買ってきてもらった。特別「装丁」版は1冊ずつ手作りで生産されていると知り、勇気づけられました。

こころの通訳者たち What a Wonderful World
映画は観られてないのですが、点字やQRコードで聞ける音訳版など視覚障害者に配慮した試みがパンフに施されていて素晴らしいと思いました。

旧グッゲンハイム邸裏長屋
パンフとセットで別冊のレシピ本という組み合わせが面白い。作品のジャンルはホラーではないものの、随所にホラーぽさが感じられて、パンフを開くとそんなレビューが載っていて驚いた。本作と同じような自主映画でもパンフが制作されている作品は他にもあって、簡単には観られないし、ソフト化されるかも分からないので、存在証明的な意味合いで入手に努めてきた。

ドンバス
昨年は『アトランティス/リフレクション』『バビ・ヤール』『ウクライナから平和を叫ぶ』『オルガの翼』『ヘィ!ティーチャーズ!』『インフル病みのペトロフ家』『チェルノブイリ1986』などロシアによるウクライナへの軍事侵攻以来、関連作品が続々と公開され、パンフも同時に制作されてきた。その中から代表する一冊として選んだ。本作は2020年にドキュメンタリー3作品が特集上映されたセルゲイ・ロズニツァ監督による2018年の映画で、冒頭6ページにわたり、配給を手掛けたサニーフィルム代表による公開までの経緯がウクライナ情勢の変遷ともに緊迫感を持って語られている。監督自身による声明文も掲載。映画を構成する13のエピソードを「深読み」ポイントで背景を解説するページが理解を助けてくれた。

白骨街道 ACT1
インドとミャンマーの国境地帯で日本兵の遺骨発掘作業に携わる少数民族ゾミ族を追った映画。17分の短編でありながら、32ページにわたって長編映画と同じくらいの濃度で編集されている。

銀幕002 飛翔するジャン・コクトーへの挨拶
「白骨街道ACT1」の編集者の一人、寺岡裕治さんが発行した「銀幕」というZINEの第2号。「生誕80周年記念 クロード・ミレール映画祭」「生誕90周年上映 フランソワ・トリュフォーの冒険」「パゾリーニ生誕100年」など巨匠監督の上映でもパンフが編まれていたが、『没後60年 ジャン・コクトー映画祭』に合わせて制作されたこちらを代表として選出した。ちなみに第1号では『ディーバ デジタル・リマスター版』が特集されている。

NOBODY KNOWS チャーリー・バワーズ 発明中毒編
映画に関する資料(もちろんパンフも)を収集している神戸映画資料館の配給作品だけあって、資料性の高い冊子に仕上げられている。知られざる天才映画作家チャーリー・バワーズについての研究成果がまとめられた世界初の冊子のようだ。

…「〜から代表して選んだ」という苦し紛れな書き方が多くなってしまった。それだけ投票したくなる作品に溢れていて、悩ましい選択になった。現実の選挙、統一地方選や首長選とかもどの候補者にも投票したいと迷ってしまうような人物が並ぶものであってほしい。

◆machi(PATU MOOK vol.02 お試し版 映画パンフがもっと好きになる!ミニガイドブック編集長)

WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品
この企画上映がそもそも素晴らしいのですが、パンフも文句なしに素晴らしかったです!背表紙なしの糸かがり綴じ製本で、スタイリッシュで鮮やかな世界を堪能できました。執筆陣もバラエティ豊かで、今もなお多くの人々に影響を与え続けていることが分かります。

さかなのこ
遊びごごろ満載で、ページを開いている間ずっと楽しいパンフでした!映画の中に出てくる「ミー坊新聞」が読めて嬉しかったです。

犬王

原画、絵コンテ、インタビュー、劇中歌7曲の歌詞と、1,400円の金額以上に豪華な内容。表紙にはバフン紙を使用しており土壁のようにざらっとした風合い。黒と赤の箔押しでタイトルとイラストが描かれ、赤い糸で糸綴じになっている凝ったデザインにグッときました。脚本家・野木亜紀子さんが制作過程を赤裸々に語るインタビューも面白く、充実したパンフでした。

グレート・インディアン・キッチン
B5サイズ24ページで、インドのケーララ州を舞台にした本作の文化背景をしっかり学ぶことができるパンフ。文化人類学者・古賀万由里さんによるコラムやマラヤーラム語映画の歩み、トリビアや劇中に登場する料理解説も写真豊富に掲載されており、作品への理解が深められる充実した内容になっていました!

マイ・ブロークン・マリコ
単行本と同じサイズなのがサプライズで嬉しかったです!制作スタッフの顔写真なども掲載されており、作品に対する愛を感じました。

アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台
ペーパーバックのように充実のボリュームで、テキストと写真の余白やデザインがとても美しいパンフでした!

パリ13区
真っ黒な紙に銀の文字プリントがおしゃれで、途中に挟み込まれている写真も嬉しい。モノクロの世界が美しい作品だったので、パンフも世界観を壊すことなく制作されていて素晴らしいなと思いました。

グリーン・ナイト
シーリングスタンプ付きの特装版も話題になりましたが、内容が充実しており素晴らしかったです。寄稿者やインタビュー、用語解説など、作品の理解を深めることができる良いパンフでした。

わたしは最悪。
雑誌のような紙(コート紙)を使用しており、おしゃれなデザインに映画の世界観がマッチして嬉しかった思い出があります。

「アムステルダム」はパンフがなかったですが、「ザ・メニュー」にパンフがあるのは、20世紀スタジオとサーチライト・ピクチャーズの違いという感じなのか気になりました!(でもアバターはパンフぽいのありましたね〜)

◆松嶋(PATU Fan × Zine vol.06 タンポポ:編集長)

さかなのこ
観客が「知りたい!」と思う内容を押さえた丁寧な作りが素敵!映画を観たときの優しい気持ちがよみがえってきます。

グリーン・ナイト(特装版)
デザインも内容もまさにゴージャス!鑑賞後に映画の世界により深く浸れる1冊です。

LAMB/ラム
モフモフ紙にエンボス加工を施した表紙から漂ってくる“ただならぬ気配”が素晴らしいです…。

X エックス
古雑誌感を出すためにデザインとして紙面に細かなノイズを作って乗せる徹底ぶりにやられました…!

犬王
表紙のバフン紙の風合いと紙面にぎっちりと詰め込まれたコンテンツ量に圧倒!

◆屋代忠重(PATU Fan × Zine vol.02:編集長・裏切りのサーカスZine 編集長)

響け!情熱のムリダンガム
個人で配給した南インド料理 なんどりさんの狂気にも似た情熱が凝縮された一冊。執筆陣も映画に負けず劣らずの熱量をみせてくれる。今年のベスト級!

こころの通訳者たち What a Wonderful World
これまでありそうでなかったテキスト版、音訳版にQRコードからアクセスできる仕様。しかもQRコードは触って見つけられる点字仕様!(なんと打たれてるか実際に触って確認して欲しい)この作品の在り方に終始寄り添ってくれる素晴らしいパンフ。

ドンバス
豪華執筆陣によるテキストが充実している。難解な各エピソード解説なども含めて、鑑賞後のお供はもちろん、2022年の影であるロシアのウクライナ侵攻の理解を深める上でも重要な一冊。

アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台
ペーパーバックを意識した余白を大事にしたデザインが素晴らしい。基になった事件や「ゴドーを待ちながら」の解説、そして最後の写真の数々と贅沢な内容に大満足。

犬王
和紙を糸綴じした豪華な装丁は世阿弥と人気を二分したにも関わらず、一切が謎に包まれている犬王の足跡を辿っている気分にさせてくれる。

ハケンアニメ!
本編と劇中アニメのパンフ2冊をカット袋でパッケージングした豪華版が圧巻の出来!

階段の先には踊り場がある
全ページ袋とじ!石井勇一さんの狂気が冴えわたる!!

私のはなし 部落のはなし
ただ映画の内容を補完するだけでなく、何度も読んで何度も考えさせられるテキストが秀逸。

TITANE/チタン
変形パンフの極北とも言うべき大島依堤亜さんのクオリティ!

ちょっと思い出しただけ
パンフ後半のグラビアページを眺めるたびに、二人の思い出を追体験するような感覚になり、映画をまた観たくなる一冊。

窓辺にて/恋は光/インフル病みのペトロフ家/カモン カモン/NOPE/ノープ、回転寿司チェーン店でしか購入できないSABAKAN事件や、MCUのドラマパンフが作られるなど変わった話題が盛り上がった年だったかなと思います。

◆やはぎ(デザイン担当)

WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品

スペンサー ダイアナの決意

グリーン・ナイト

TITANE/チタン

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

リコリス・ピザ

アネット

THE FIRST SLAM DUNK

ザリガニの鳴くところ

ベルファスト

◆ロッカ(デザイン担当)

TITANE/チタン
表紙含めページごとに紙のサイズが変形仕様になっていて面白い!その仕様が映画の奇天烈な内容ととても合っていて良かった。複雑な変形仕様にも関わらずちゃんと読みやすくてカッコイイ仕上がりですごいなと思いました。

LAMB/ラム
遠目に見ると白地に僅かに小さな文字が乗ってるだけのように見えて、手にとると紙の質感や白インク、型押しなどの色んな効果が楽しめるワクワクする表紙。特に裏表紙のイラストの配置の仕方が面白くて好き。本文ページのペールピンクとグレーの色味の使い方が優しい感じでとても良い。

X エックス
表紙が「X」型になっている!雑誌のような見た目になっていて楽しい。中身はアート写真集みたいでふんだんにカッコイイ写真が使われていて良い。テキストページの紙のザラッとした質感と蛍光オレンジにグレーの色の組み合わせがさらにカッコイイ。

メタモルフォーゼの縁側
漫画が原作ということで原作者さんによる映画の撮影現場レポが漫画で描かれていたのが良かった。普段映画の制作に関わってない人の視点による撮影現場の雰囲気が伝わって、なかなかそういう視点の読み物がパンフレット内にあることはあまりない気がして新鮮だなと思いました。

犬王
シンプルな線画イラストをメタリックレッドの箔で表していて綴じ糸も赤かっこいい。本文はキャラデザイラストが充実していて見応えがある。和のテイストの表紙から読み進めていくと途中でメインの声優二人のギラギラなビジュアルが出てくるところがこの映画のテイストとぴったりで良かった。

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