2022年8月に公開された映画のパンフレットをPATUメンバーが紹介します!
『WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品』
ウォン・カーウァイ監督の代表作が4Kレストア版にて特集上映。連日満席となる人気ぶりでパンフも話題に。背表紙なしの糸かがり綴じ製本で、スタイリッシュで鮮やかな世界を堪能できる。執筆陣もバラエティ豊かで、今もなお多くの人々に影響を与え続けていることが分かります。(machi)
発行日:2022年8月19日
発行:TCエンタテインメント株式会社
編集:月永理絵(映画酒場編集室)、小池勇規(TCエンタテインメント株式会社)
デザイン:成瀬慧、中野香
翻訳:中西香南子
印刷・製本:(株)アイワード
定価:1,800円(税込)
『プアン/友だちと呼ばせて』
タイ各地を巡るロードムービーということで、soi48 による各所のツーリストinfoと場所ごとで流れるプレイリスト解説が!鑑賞後に読めば自分もウードとボスの旅を追いかけている気分に。劇中に登場する誰もが飲みたいと思ったであろうカクテルのメニューも掲載。(鈴木)
発行日:2022年8月5日
発行承認:ギャガ株式会社
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:森岡裕子[松竹]
デザイン:原健三・蓑川萌[HYPHEN]
定価:880円(税込)
『セイント・フランシス』
A5サイズの手に取りやすい可愛らしいパンフレット。黄色のロゴが映えるメインビジュアルが目をひく、シンプルな装丁も好きです。厚みもさほどなく、構成も山崎まどかさんのコラム、常川拓也さんによるレビュー、トリビアとかなりコンパクトな内容。アレックス・トンプソン監督と脚本・主演のケリー・オサリヴァンのインタビューも面白く、もっと読みたかったなと感じました。(ながせ)
発行日:2022年8月19日
発行人:吉鶴義光
発行:ハーク
編集:金恵玉
デザイン:秋山京子
価格:700円(税込)
『みんなのヴァカンス』
ポスターのビジュアルと同じイエローが全面に使われた極めてシンプルなデザイン。小口も同じ色になるように揃えられていて、さり気ないポイントにキュン。中身はギヨーム・ブラック監督のロングインタビューに加え、過去作『女っ気なし』『やさしい人』『7月の物語』の公開当時のインタビューも収録されています。(しかまる。)
発行日:2022年8月20日
編集・発行:エタンチェ
デザイン:塚本陽
定価:700円(税込)
『NOPE/ノープ』
映画が非常に情報量が多く、日本人にはいまいち分かりにくい背景をパンフでしっかりフォローしてくれている。特に稲垣貴俊さんのコラムは、作品の隙間を埋めてくれるにはもってこい!猿渡由紀さんがインタビュー記事を担当しているので、現地のリアルな情報を読むことができる。(屋代)
発行日:2022年8月26日
編集:東宝ステラ
デザイン:平塚寿江(東宝ステラ)
印刷所:成旺印刷株式会社
価格:880円(税込)
インタビュー取材・文:猿渡由紀
『L.A.コールドケース』
1990年代の未解決事件を題材にしている作品だが、背景をあまり知らなかった身としてはキャラクターとキーワード解説の掲載は有難い。作品内ではいくつかの事件が複雑に入り組んでくるため、一連の事件をめぐる年表も作品理解にかなり役立つ。今作の原作者がこの本を書こうと思った経緯や映画に加えられた脚色の意味など、実話ベースの作品ということもありプロダクションノートの内容も濃い!(caho)
発行日:2022年8月5日
編集・発行:株式会社キネマ旬報社
発行承認:株式会社キノフィルムズ
編集協力:プランニングOM、関口裕子
デザイン:船山聡志(株式会社ヘルべチカ)
定価:750円(本体価格682円+税)
『裸足で鳴らしてみせろ』
製作経緯やキャスティングについて、美術や音楽へのこだわりなどが掲載されたディレクターズノートが充実。監督自身がここまで紹介してくれるパンフって実は貴重かも。完成台本の掲載もあったのが嬉しい!(caho)
発行日:2022年8月6日
編集・発行:マジックアワー
編集協力:工藤梨穂、海田恭子
デザイン:内田雅之(VOLTAGE graphic studio)
定価:800円(税込)
『ぜんぶ、ボクのせい』
監督とオダギリジョーのインタビューがあるのは嬉しいが、作品の鍵を握る主演ふたりのインタビューは欲しかった。(屋代)
発行日:2022年8月11日
編集:ミラクルヴォイス
デザイン:thumbM
印刷所:三永印刷株式会社
価格:800円(税込)
編集協力:村尾泰郎・轟夕起夫
『野球部に花束を』
監督キャストのインタビューを中心にしているが、劇中で披露されている里崎智也による野球部あるあるを掲載してくれているのは嬉しい。安心して野球部の闇に触れられる?(屋代)
発行日:2022年8月11日
編集:東宝ステラ
デザイン:須藤知華(PLAINS.inc)
印刷所:成旺印刷株式会社
価格:820円(税込)
編集協力:小倉玲
『TANG タング』
プロダクションノートが非常に充実している。特に監督インタビューとタングのスケッチ集は作品の根幹を知る上で重要な内容。(屋代)
発行日:2022年8月11日
編集:岩田康平(松竹)
デザイン:安藤岳史
印刷所:成旺印刷株式会社
価格:850円(税込)
テキスト協力:SYO
『キングメーカー 大統領を作った男』
実際の事件を元にしているが、事実関係がよくわからない人のために、秋月望さんのコラムが非常に助かる。またキャストのファンのために藤原ようこさんの熱量のある寄稿も読み応えある。(屋代)
発行日:2022年8月12日
編集:ツイン
デザイン:成瀬慧
価格:800円(税込)
『時代革命』
香港に関する基礎的な知識やあの2019年の大規模なデモが起こった背景がまとまっており、香港で今何が起こっているのかを改めて整理することができる。掲載されている香港で生まれ育った若者の言葉や寄稿はどれも内容が濃い。インタビューとして掲載されていた大島新監督の言葉は、日本で今を生きる人にとっても重たく響くものだと思います。(caho)
発行日:2022年8月13日
発行:太秦株式会社
編集:阿部毅、今村花、Miss D、米原範彦
デザイン:100KG
『バイオレンスアクション』
インタビューを中心に手堅い作りになっており、無難な内容ではあるが、特にVFXの解説ページは見応えあり。(屋代)
発行日:2022年8月19日
編集:東宝ステラ
デザイン:高垣美月
印刷所:株式会社久栄社
価格:880円(税込)
制作プランニング:ハジメロinc
『DC がんばれ!スーパーペット』
子ども向け? なのかイントロダクションやあらすじページ等は写真が多くふりがながしっかり振ってある。キャラクター紹介のページはジャスティス・リーグのヒーローたちのコミックにおける動物たちとの交流エピソードが地味に記載されているのが熱い。(浦田行進曲)
発行日:2022年8月26日
発行承認:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
編集・発行:松竹株式会社 事業推進部
編集:宮部さくや(松竹)
テキスト協力:吉川 悠(スーパーペット大図鑑)
デザイン:oppotune design Inc.
印刷:日商印刷株式会社
定価:850円(税込)
『Zola ゾラ』
ホログラムが眩しく、ゾラとステファニがそれぞれ配してある表紙はデザインとして秀逸。
6ページにわたるプロダクションノートや、インタビューコラムが充実していて、Z世代の羅生門スタイルを詳細に分析している。(屋代)
発行日:2022年8月26日
編集:トランスフォーマー
デザイン:大島依提亜、中山隼人
価格:900円(税込)
『グリーンバレット』
あの『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』の続編が制作されるに至った経緯や、阪元裕吾監督×国岡役の伊能昌幸さんへのインタビューなどが掲載されており阪元監督作品のファンが楽しめる一冊になっている。今作の主役である殺し屋女子6人の座談会にはテンションがあがったが、阪元監督作品ではどの役も強烈な印象を残すため、他のキャストのインタビューがあればさらに嬉しかった!(caho)
『サハラのカフェのマリカ』
アルジェリアのサハラ砂漠でカフェを営むマリカの日常生活を捉えたドキュメンタリー。公開規模は大きくないが、ちゃんとパンフが製作されて嬉しい。プロダクションノート、監督インタビューのほか、「サハラとその周囲の現在」として歴史や宗教など解説あり。(machi)
発行日:2022年8月26日
デザイン:高木善彦(SLOW-LIGHT)
編集:中谷駿吾、菅谷聡
写真提供:Allers Retours Films、Centrale Electrique
発行:株式会社ムーリンプロダクション
価格:770円(税込)
『スワンソング』
映画ライターのよしひろまさみちさん、ドラァグクイーンのオナン・スペルマーメイドさん、映画・音楽ライターの村尾泰郎さんらによる、それぞれの立場や専門分野の視点から綴られる3本のエッセイで、本作を多角的に理解し深めることができるのでぜひ鑑賞後に読み比べてほしい。(鈴木)
発行日:2022年8月26日
発行:カルチュア・パブリッシャーズ
編集:テレザ
デザイン:大寿美デザイン
定価:770円(税込)
『彼女のいない部屋』
パンフレットの表紙だけでなく、本文ページまでしっかりとアルバム風な作りになっていることに驚き!映画のキーとなる写真が上手く活かされたデザインです。マチュー・アマルリック監督のロングインタビューや黒沢清監督との対談など、映画を一度観ただけでは理解しきれなかった部分をしっかり補完できる内容となっています。(しかまる。)
発行日:2022年8月26日
編集・発行:ムヴィオラ
デザイン:OTUA(石井勇一、武田千織)
定価:800円(税込)
『とら男』
登場人物が使う手帳を模したデザインが特徴的なパンフ。監督・出演者インタビューほかジェーン・スー、警察に通じたジャーナリストたちの読み物など充実。1箇所誤植を見つけてしまったは残念でした。(パ)
発行日:2022年8月6日
発行:「とら男」製作委員会
スチルカメラマン:杉田知洋江
イラストレーション:加藤才紀子
デザイン:千葉健太郎
定価:800円(税込)
『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』
理解不能な人間は現実世界だけではなく、映画の中でももちろん出くわすもの。そんな登場人物たちの心象風景に少しでも近づくために、精神分析医による体型による性格分類表が掲載されてます。(パ)
発行日:2022年8月12日
発行・編集:彩プロ
デザイン:大寿美デザイン
定価:800円(税込)
『サバカン SABAKAN』
少年が体験したひと夏の大冒険を描いた本作の紙版パンフは全国展開している某回転寿司店のみで発売。回転寿司と一緒にタッチパネルで映画パンフを注文するという行為は皆様にとって忘れられない夏の思い出になったのではないでしょうか。(パ)
発行日:2022年8月19日
監修・編集・発行:株式会社CULEN
デザイン:thumb M
定価:880円(税込)
『シーフォーミー』
配信やソフトのみでスルーされがち、劇場でかかったとしてもパンフ制作がなかったりする風潮の中で、一冊としてしっかり販売されていたことに感動。コラムは1本のみ収録ですが、最近のトレンドや内容を網羅されてました。(パ)
発行日:2022年8月26日
編集・発行:クロックワークス
デザイン:GRAFIGHTER
定価:600円(税込)
劇場版『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』
近くの映画館で上映がなくとも配信があって、パンフレットも通販で購入できて、良い時代になったなあ。POV形式の作品は自宅で見てもそれなりに楽しめるし…でもやっぱり劇場で見る機会があればいいなあ。(パ)
発行日:2022年8月26日
編集:水野裕基(ムービーウォーカー)
編集協力:野副亮子、張楠(KADOKAWA)
デザイン:菅野マナブ(Meta +Maneira)
印刷:三永印刷株式会社
定価:900円(税込)
『大怪獣ブゴン』
怪獣を愛する大分怪獣クラブのメンバーが生み出した怪獣ブゴンが「ウルトラマン」シリーズの田口清隆監督がメガホンをとって映画化。そして、パンフレットも制作!双六に迷路と子ども向けの企画から、大分県別府市のロケ地などを紹介したご当地映画ならではのページも!(パ)
公開日:2022年8月19日
監修:田口清隆
編集:麻生真実
執筆協力:岩男美咲・後藤夏実・齋藤はるか・清水希美・松本智明・森花音・薬師寺孔明・吉野敏博
イラスト:伊南亮
デザイン:木本英輔
『激怒』
てらさわホーク氏、田野辺尚人氏という監督の強い交友関係をもつ二人のレビューや、主演の川瀬陽太氏によるインタビューとプロダクションノートのテキスト関連の充実は言わずもがな。作中に登場するビジュアルデザインをほぼ全て掲載しているのは、ビジュアルデザイナーでもある監督の強いこだわりが垣間見える。(屋代)
発行日:2022年8月26日
編集:森田一人
デザイン:高橋ヨシキ
価格:990円(税込)
「第33回 東京学生映画祭」パンフレット
今年8月に行われた映画監督の登竜門的な存在になっている「東学祭」。今回の上映作品・監督紹介と、ゲスト審査員の杉野希妃さん、瀬々敬久監督、三宅隆太さん、岩井澤健治監督、細田守監督のコメントのほか、本映画祭の過去入選監督である、竹林亮監督と川和田恵真監督のインタビューと、とっても豪華な内容!(鈴木)
デザイン:山辺愛咲子、菊池光、ズ ティファニー
印刷:プリントパック
定価:無料(来場者全員に無料配布)