1月14日より劇場公開された映画『エル プラネタ』はご覧になりましたでしょうか？
ミレニアル世代を代表するアーティストとして注目を集めるアマリア・ウルマンの長編監督デビュー作で、自ら脚本・主演・プロデュース・衣装デザインも手がけた作品。崖っぷち母娘の虚構にまみれた日常を、オフビートなユーモアを交えながらスタイリッシュなモノクロ映像で描いた本作は、2021年のサンダンス国際映画祭でも話題を集め、その映画的センスがジャン＝リュック・ゴダール、ジム・ジャームッシュ、グレタ・ガーウィグを彷彿させる、と絶賛された、インディーズ映画ファン必見の作品です。
そんな話題の作品『エル プラネタ』と、映画パンフは宇宙だ！（以下、PATU）はコラボレーションを行い、オリジナルタブロイドを制作させていただきました！
シンカオンラインストアでパンフレットご購入者さまへ特典としてお渡ししているオリジナルタブロイド（数量限定/先着順）。公式パンフレットのB面として、PATUならではの視点で映画がさらに楽しめる、鑑賞後にピッタリのお土産に仕上がりました。今回は制作の裏話や、本作を鑑賞したメンバーのリアクションをご紹介します。
# 『エル プラネタ』を観たPATUメンバーの感想は？
普段は、メンバーが持ち寄った企画を取り上げ完成させていく、まさに”自主企画”を中心に活動しているPATUですが、このように配給会社と正式に企画が出来たことはとても嬉しく、一同いつもとは違ったやりがいを感じていました。
本作をいち早く試写で鑑賞したメンバーからは、
「衣装や小道具の可愛さに目を奪われた！」
「レオのコーディネート、カラーでも観てみたい」
「キッチンの可愛いペンギンイラストのタオルや、レオのPCに貼ってあった日本語のステッカーなど、印象的な小道具が散りばめられていた」
といった、アマリアのアーティスティックなセンスに惹きつけられたという感想をはじめ、
「パッと見はおしゃれな映画だけど、貧困事情は今の日本でも他人事には思えない」
「虚構とリアルの描き方が、まさに現代を描いている」
など、金融危機のスペイン地方都市に生きるレオと、日本も今まさに抱える貧困の描き方に共感するといった感想が述べられました。
# 主人公レオのSNS投稿ってどんな感じなんだろう？
家賃滞納で強制退去寸前だが、ハッタリをきかせ、身分不相応にSNSだけはスタイリッシュな生活を目指す姿が印象的な本作。PATUメンバーからも、劇中で非常に重要なアイテムであるSNSをテーマにコンテンツ制作を行いたいという声が挙がりました。
鑑賞された方はお気づきかと思いますが、実は劇中でレオのSNSへの投稿自体は描かれていないのです。（そもそも何のSNSを活用しているかも具体的には描かれません）
そこでPATUならではの視点で、「レオの投稿はどういうものだったのか？」「表のキラキラした投稿の裏には、どんなレオがいたのか？」などを”妄想”。イラストやフィギュアを作成し、レオの心情を表現するキャプションとともに、PATU公式Instagramにてお届けしました。
今回のSNS投稿企画を実施するにあたり、ポジティブに生きていくレオについて思いを馳せましたが、キッチンや電気のつかない暗い部屋で思わず見せる涙の意味を考えると、やはり貧困はどの国にとっても重大な問題なのだと考えさせられます。
「レオが発信する日常」は、映画パンフは宇宙だ！公式Instagramをチェック！
# オリジナルタブロイドは映画鑑賞後のお土産に？
通常のPATUの活動では、ZINEの制作やパンフレットの受託編集・デザインなどを行なっておりますが、今回『エル プラネタ』ではコラボ当初より配給社のほうでパンフレットを制作されるということを伺っていました。そこでパンフレットとは別の形で、紙モノで鑑賞後にお持ち帰りいただける形で、映画をさらに楽しめるものを制作したいと考え、タブロイドという形をご提案させていただきました。
冒頭の中年男性とのシーン。「これはスペインの“パパ活”では？」と不思議に思った方もいるのではないでしょうか？またラストに描かれるアストゥリアス王太子賞とは？
オリジナルタブロイドでは、Instagramでも発信してきたイラストやフィギュア写真のほかに、作品にまつわる複数のトリビアを掲載してます。舞台となったスペインにまつわるトリビアはもちろん、アマリア・ウルマンへのオンラインインタビューからのコメントもご紹介。ほかのメディアでは発信されていない、オリジナルタブロイドのみで解禁されている情報もあるんです！アマリアの意外な日本カルチャーへの造詣の深さも伺えますよ。
また様々な魅力が込められている本作。オススメの見所をチャート形式で紹介をしています。トリビアやチャートをご覧いただくことで、何度でも違う角度から映画を楽しむことが出来ます！
最後に本作のパンフレットも紹介させていただきます。SNSをモチーフとして、キャストプロフィールを #ハッシュタグで紹介。イラストレーターの世紀末さんとWALNUTさんによるイラストが掲載され、印象的な場面を思い返すことが出来る楽しい一冊です。また多彩なジャンルの執筆陣による5本のコラムで、スペインの歴史や経済事情など、様々な視点から本作を深掘りすることができるパンフレットになっています。
※オリジナルタブロイドは、シンカオンラインストア限定でパンフレットご購入者さまへ先着プレゼント中（数量限定）
# パンフレット奥付情報
A5／縦／モノクロ／36頁
発行日：2022年1月14日
発行：株式会社シンカ
デザイン：成田祐人（SYNCA design）
イラスト：世紀末／WALNUT
定価：900円（税込）
https://twitter.com/SYNCACreations/status/1498610656228306951
# 公開情報
『エル プラネタ』
全国公開中
監督・脚本：アマリア・ウルマン
出演：アマリア・ウルマン、アレ・ウルマン、チェン・ジョウほか
音楽：chicken
配給：シンカ
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