No12 あの映画の、あの場所へ(妄想編)

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文=あず 

6月18日に、PIE Internationalさんよりこんな素敵な本が発売されました。
【世界 夢の映画旅行】

128P/定価1,850円+税
装丁・本文デザイン:公平恵美  編集:宮城鈴香  文: 宮城鈴香/野口晋也
発行人:三芳寛要  印刷・製本:株式会社東京印書館

全55作品はFilmarksさんが選定!映画の撮影地や舞台の美しい風景を収録した、あの映画のあの場所へ会いに行ける”映画の写真集”。


「ロマンチックな旅」「ノスタルジックな旅」「エキゾチックな旅」「スリリングな旅」の4つのカテゴリで分類され、作品に関する言葉や実際のセリフも掲載。また、「映画とカフカの街プラハを彷徨う」と題した阿刀ゼルダさんのコラムは、プラハのユダヤ人の家庭に生まれたドイツ語作家のフランツ・カフカのルーツを元に、映画話を交えながら、ゆっくりとプラハの街へと誘ってくれます。


映画好きだけではなく、旅好きにも堪らないこちらの一冊。
お金さえあれば、今すぐ世界映画ロケ地巡りをしたい…!と一日千秋の思いで夢見る私にとっては、旅の参考書としてはもちろん、”妄想”にも打ってつけの逸品。

実は私、今年5月下旬から1週間ほど、旅行でアメリカのロサンゼルスへ行く予定でした。
コツコツ貯めたマイルをついに使う時が…!夢見たLAへ、あの地へやっっっと行けるんだ!!と、小躍りしながら黄色いワンピースや赤いスイングトップを用意し、ツイスト・ダンスを練習して、突然人造人間に遭遇しても大丈夫なように精励していた所…

世界中で猛威を振るい始めた、新型コロナウイルス。

2月にLAを訪れていた、アリアスター短編読本の企画リーダー・小島さんのブログからも、リアルな現地の動き・緊張感がヒリヒリと伝わります。
次々と映画館は閉まり、街も閑散としてゆき静けさに包まれる中、アメリカでも蔓延するコロナウイルス。日本も例外ではなく、私たちの日常も奪われついに緊急事態宣言が発令した、今までにない出来事。当然、計画していた旅行もキャンセルです。

“夢見たあの地へ行ける日”が無くなってしまった現実。
でも、いつ行けるようになるのか?まだ国内旅行すら、正しい判断は出来かねる現状。

しかし、こんな時こそ楽しいことを考えたい!例えそれが、いつ実現できるかわからない事だとしても!!

妄想は自由、そしてお金もかかりません。

というわけで早速にはなりますが、先ほどご紹介した一冊を参考にしながら
【私が行きたい映画ロケ地ツアー(妄想編)】へ皆様をご案内いたします♪

※【世界 夢の映画旅行】を参考にさせていただきながら、なるべく掲載されていない作品をピックアップしております

マンマ・ミーア!(2008)/スコペロス島

定番かもしれませんが、やはり一度は訪れたいギリシャ・スコペロス島!
こんなに綺麗な場所が、同じ地球にあるの…?!と、何度見ても信じられないくらい美しい街並み。白×青×オレンジの瓦屋根のコントラストに広い空と澄んだ美しいエーゲ海…。ソフィやドナの様に、くるくると歌いながら街を駆け巡りたくなります!

多幸感溢れる、贅沢な時間を過ごせそうな島ですね。はぁ、どの写真を見ても溜息物…!

ワン・デイ 23年目のラブストーリー(2011)/ホリールード公園

23年間の7月15日だけを綴ったラブストーリー。ロンドン・パリを中心に50カ所以上で撮影されたこちらの作品、心惹かれる街並やお店などたくさんありましたが…やはり私的一番は、この丘のシーン!物語の中でもキーとなる、印象深い場所でしたね。


スコットランド・エンディバラのあるホリールード公園。広大な丘を登れば、優美なエンディバラ旧市街地やエンディバラ城、そして大自然を感受できる大きな岩山の崖も拝めるそうです。

ブルース・ブラザーズ(1980)/レイの楽器屋

さて、大自然を堪能した後は、アメリカへひとっ飛びして街巡り!
ジェイクとエルウッドが訪れた、盲目の店主レイ・チャールズが営む楽器店でのこの名シーン…!


子供から大人までノリノリでツイスト・ダンスを踊り、みんなが『Shake A Tail Feather』で一つになるこのシーンは、イリノイ州・シカゴにある300 E. 47th Street, の角がロケ場所。
ブルース・ブラザースとレイが歌い踊った店内の撮影は、実際の店内ではなくスタジオセットだったようです。

壁画自体も映画の時とは異なりますが、レイ・チャールズはもちろん、マディー・ウォーターズ、マへリア・ジャクソン、B.B.キングなど…アメリカを代表する、錚々たる偉人が描かれ、『ブルース・ブラザーズ』の面影もしっかりと感取することができる、ファンには堪らないスポットとなっております!
▶︎ 詳細はこちら

…が。残念なことに、今年5月31日、全米で広がる抗議デモの争乱の中火災に遭い破壊。
作中ではレイの楽器屋だった質屋さん(2018年末で閉店)、そしてその角の壁画も、全て無くなり更地となりました。
※現地の写真や等は、こちらの記事よりご覧頂けます【参考記事】

形あるもの無くなるのは必然…とはわかっていながらも、この出来事が起こってしまった発端や歴史を考えると、正直無念でなりません。
何かを求めるには犠牲も仕方がないのか、正しい道標はあるのか、様々な角度から訴えかけられます。

パターソン(2016)/グレートフォールズ国立歴史公園

ここで、ニュージャージー州・パターソンへ移動します。
アダム・ドライバー演じる主人公”パターソン”と、その妻と犬の何気ない1週間を描いた作品。
愛犬・マーヴィンの散歩などで度々訪れていた、この公園の滝。物語の最後では、永瀬正敏さん演じる日本人が登場した、静かながらも印象的な場所です。


私は、旅行でいわゆる観光地に行くというよりは、地元感溢れる公園や河川敷、フリーマーケットなど…地元の人々が生活の中で訪れるような場所へ、赴くのが好きです。まるで現地人のような気分で、時間を気にせずベンチに座ってぼーっとしたり。

グレートフォールズの滝も、(きっと)まさにぼーっとしがいのある場所。

言ってしまえば日本でもありそうなところではあります。
しかし、雄大な滝を中心とした風光明媚な景色、かつて電力発電所に使われそのまま残っているレンガ造りの建物…やはり、ここにしかない美しさとパワーがきっとあるはずです。
(詩が浮かぶ自信はありませんが…)

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2019)/シェカワティ地方・マンダワ

「この映画は旅の物語でもある」とカビール・カーン監督が語るように、インド各地の広大な山や砂漠で撮影が行われたこの作品。
主人公・パワンや出会う人々の心の美しさ、恍惚とする景色に終始感動、そして迷子のイスラム教の少女・シャヒーダーがひたすらに可愛い…。。。

行ってみたい場所は挙げればキリがないほど、ロケ地に富んでいるのですが…これまで自然をたくさん感じたので、エキゾチックにインドの街・マンダワを歩きます。(作中では、パキスタンとして登場した場所です)

シャカワティ地方の村の中で最も美しいとされるマンダワ。
日本ではお目にかかれない、優美な壁画の建物に、うっとりと陶酔してしまいます…。
正面の両側の象は”ようこそ”という歓迎の意味があるとか。ひとつひとつの文化や意味をしっかりと感じ取りたい、実りある旅になりそうです。

(妄想編)はここまで。

短い旅でしたが、もっといろんな所に行きたい気持ちをぐっと抑え、本日はここで帰国いたします!
まだまだ行きたい場所、たくさんあるなぁ…。
皆さんの行きたい、または行った映画ロケ地話も是非お聞かせください。

次は(実際に行ってみた編)がお届けできますように。

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